院長の週末  



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亀の瀬地すべり歴史資料館 10月30日
金剛山 10月28日
コウモリ 10月22日
金剛山 10月21日
コウモリ 10月15日
コウモリ 9月30日
コウモリ 9月16日
コウモリ合宿 9月9-10日
コテングコウモリ 9月4日
インターメディアテク その他 9月2日



亀の瀬地すべり歴史資料館
10月30日


大阪の最東部、奈良県との県境近くに、亀の瀬という所があります。ここは大和川のすぐ北側になりますが、地すべり地帯という事で有名なんだそうです。で、ここがもっと地すべりを起こすと大和川をせき止めることになり、上流側では土砂ダムによる水害を起こし奈良盆地が水没、大阪側では、せき止めた土砂が水圧で流出すると、大阪側でも広く水害が起こるだろうという事で、今以上に滑らないようにいろいろな工事が行われていました。現在は地すべりはほぼ止められており、大きな工事は行われていないそうです。
その工事の概要とか、施設の一部を一般公開しているというので見に行ってきました。

   

   

   

   


地すべりは地層の隙間に地下水が溜まると起こしやすいそうで、地下水を溜めないためのいろいろな対策が取られています。

   


地層の水分をこのトンネルに集めています。

 


この見学会のもう一つの売りは、地下道を掘っていると旧関西線のトンネルにぶち当たった、という事です。

   


廃線跡でよく見るレンガの隧道です。一番奥は地すべりにより破壊され、土砂で閉塞しています。

   


もともとは、上りと下りのトンネルがそれぞれあったそうです。

 

   


少人数でのグループで、ボランティアの方がいろいろ説明してくださいます。
けっこう、おもしろい観察会でした。


これは、大和川にある亀石、です。亀の瀬の名のもとになった岩ですね。
まあ、亀に見えなくもない、というくらいのものです。

 


地すべりでトンネルが破壊され、急遽、関西線は対岸を通すことになりました。列車は、橋脚の上に斜めに作られた線路を走っています。構造的にこういうのは珍しいそうです。いつもここを見ながら走っているので、気にしたことはありませんでしたが。

   




金剛山
10月28日


先週ぶらさげた枯れ葉トラップの確認に行ってきました。

   

すすきの原の奥に仕掛けたつもりが、植樹を守るためか、まわりがすべて刈り取られ、トラップが「むき出し」になっていました。もっとも、コウモリがいればこういう状況でも利用するだろうと思っていますが。
他の場所のトラップも利用はありませんでした。




コウモリ
10月22日


戦争遺跡のコウモリです。

   

   


キクガシラに、コキクガシラが多数いました。

   

   




金剛山
10月21日


水越峠にかけていたアカメガシワトラップを確認に行きましたが、残念ながらコウモリは入りませんでした。
で、そのトラップを持って山に登り、適当なところへ再設置するつもりで登り始めました。金剛山というのは、改めて周りを眺めてみると登山道のまわりは植林ばかりで下草もなく、全く、コウモリ的ではありません。結局、ほとんど山頂近くに仕掛けることにしました。確認するには同じだけ歩かないといけないのでたいへんそうです。

   




アカメガシワトラップ
10月


コテングコウモリの調査のために、アカメガシワトラップをあちこちにかけてみました。
能勢ではすぐに入ったのに、他の場所での調査では結果が出ません。


家で枯れ葉トラップ作成中です。

 


水越峠。
設置が10月10日。
14日に確認しましたが利用はありませんでした。

   


こちらは岩湧山。
9月12日に設置。
12、15、19、26日に確認したが、コウモリは入らず。
26日にトラップは回収。

   

   




コウモリ
10月15日


導水路のコウモリです。
冬はユビナガが2000頭くらい寝ているのですが、まだ本格的な冬眠には入っておらず、あちこちに分散して生息していて、みんな飛んでしまいました。

   

   


暗渠のコウモリです。
コキクにユビナガ。

   


今日はあちこち巡りました。
戦争遺跡のコウモリです。
やっぱり眠りは浅く、すぐに飛んでしまいました。

   




コウモリ
9月30日


和歌山の某所へ行ってきました。
今日の目的は、コテングコウモリ用の枯れ葉トラップの設置です。ついでに調査、という感じでした。


ウサギコウモリ

   


モモジロ、じゃなく、ノレンコウモリ。

 


ノレンコウモリです。

 


ここでは珍しい。コキクガシラコウモリ

 


予想以上の水深で、長靴が水没しました。

   


この辺りに多数トラップをかけてきました。
さあ、コウモリはいるのかどうか。

 




コウモリ
9月16日


東京から深津先生が、ユビナガコウモリの寄生虫を採集しに来られました。
一泊して、新幹線で往復して、って、ずいぶん大変な「お仕事」です。欲しいのは、ゴマ粒ほどのクモバエ。生きたまま持ち帰らないと研究に使えないそうです。一昨年はせっかく来られたのに空振り、今年、最初のリベンジで採集して帰られたのですが、さらに追加材料が欲しいとの事でした。

入口まで来たのに、いつもなら聞こえるコウモリの声がありません。またはずれ?、と思いながら奥まで入ると、そこそこの数がまだ残っていてほっとしました。
なんとか、必要な量を採集して、最後に「記念撮影」しました。

 


調査地の少し上の方に、シカの頭骨がなんと、5つも落ちていました。どうして?
ここは谷の最下部なので、雨で集まってきたのかなあ。

 




コウモリ合宿
9月9-10日


コウモリ調査の手法で、夜間にトラップを置く方法があります。通り道に網を張る感じです。その設備を共同研究者の方(の会社)がお持ちで借りられることになったので、某所で調査することになりました。

まず、以前より設置している枯れ葉トラップを調べると、前回捕獲して標識した子がまた入っていました。よほどここが好きなんでしょうか。

 


トラップ設置まで時間があるので、ヒダサンショウウオの成体探しをしました。沢近くのガレ場の石をめくって探すんだそうです。
爬虫類屋さんの友人が、岩をめくってタカチホヘビを発見されました。ミミズを食べるヘビで、ちょっと珍しい。

   


ひたすら岩をめくって、やっと成体を一つ発見しました。
写真が悪いですが、すごくきれいな子でした。

 

   


いよいよトラップの設置です。
写真には見えませんが、真ん中の鉄枠には細い釣り糸が張られています。コウモリが気が付かずにここにぶつかって、下に落ちる仕組みです。落ちた子は布に入り込むと、逃げられないようになっています。

 


別のところにも設置しました。

 


この近くにかけていた枯れ葉トラップにも、コテングが入っていました。この子も、一度捕獲されている子でした。

   


夕食を食べに食堂へ行くと、名札が書かれていました。

 


夜の沢を観察すると、ヒダサンショウウオの幼体だらけでした。
夜になると採餌のため、隠れ場所から出てくるんだそうです。

   


夜に何度かチェックしましたが、コウモリは入りませんでした。
朝になってからトラップを見に行くと、キクガシラコウモリが入っていました。すばらしい。

   

「大阪のコウモリを調べる会」と言っても、発足当時こは2,3名で穴巡りをしていましたが、その後はずっと私一人で調査を継続していました。
30年たって、精力的に活動して下さる共同研究者の方が何名か参加してくださるようになり、こういう調査もできるようになりました。やっぱり、持つべきものは仲間ですね。




コテングコウモリ
9月4日


コテングコウモリの再調査へ行ってきました。
アカメガシワとキリに、コウモリが入っていました。

 

   


コップの利用はありませんでした。

 




インターメディアテク その他
9月2日


東大博物館、インターメディアテクでコウモリ調査の写真が展示されました。
こちら