福知山動物園  


2013年9月12日


こういうところではあまり悪口は書いてこなかったのですが、先に結果を書いてしまうと、なんだか考えさせられてしまう動物園でした。
もっとも、私自身、昔は動物園というところがたいへん好きだったのですが、特に最近はこういう施設に疑問を持つようになっています。いくら自然の姿に似せていると言っても結局は大なり小なり、「見せ物」的な要素が常につきまとっています。


ここは、後述しますがニホンザルの子供がうり坊に乗っかって走り回るので有名になった動物園です。


とにかく、注意書きとかいろんなポスターがあちこちにかけられています。


(右)テナガザルの説明だったと思います。あとで説明しますが、テナガザルと並んで写真が撮れるんだと思います。


(右)「山ちゃん」って、誰だっけ?あ、テナガザルだった。


この「みわちゃん」がイノシシに乗るニホンザルです。これもあとで書きますが、実物は近くからは見られませんでした。


入り口で食事を売っていましたが、なかはパンなんでしょうか。
「死ぬ」んだそうです。


さて、誰の仕業なんでしょう?これも展示物?????


まあ、罪はないというか。
(右)子供はアルビノ。


イタチ、かなあ。ダックスイタチ?


これは写真の展示です。まあ、これもいろいろ考えさせられますねえ。


昔はうり坊、現在は普通のイノシシです。
みわちゃん、すなわち、昔は子供だったサルはこのケージの奥に入れられているみたいでした。たぶん、今は別々に飼っているんだと思います。構造的には仕切りをはずせるような、造作があったようにも思いますが、はっきりとはわかりませんでした。みわちゃんのケージの中に大きな犬小屋みたいな家があって、ふだんはサルはそっちで隠れているんだと思います。

たまたまくっつきやすいイノシシが目の前にあったのでmそれにしがみつくのがサルにとっては自然だったのかもしれません。


これも展示されていた写真です。サルの次は山羊で話題を取るつもりなんでしょうか。実物は見られませんでした。


たぶん、アライグマにも餌を与えられるんでしょう。本人は爆睡していました。
首輪とリードはしているけどけっこう近くまで来れそうで、人が咬まれる事故はないのかな。


大きなスペースにテナガザルが繋がれています。中に長いすみたいなのがあって昔はここで記念撮影できたみたいです。今でもやっているのかもしれません。これも事故はないのかなあ。また、伝染病のことを考えれば人と接触させることが良いことなのか、悪いことなのか。
まあ、子供にとってはサルを触れると言うことは非常にインパクトのある、うれしいことかもしれませんので絶対ダメとも言い切れないかもしれません。


動物園の敷地自体はぐるっと見渡せるほど小さいです。


誰だっけ?霊長類だったような気がします。
いつも書くけど、一頭で飼っていても次の世代につながりません。タダの見せ物小屋から抜け出せていない展示です。


この動物園の「売り」は動物に餌を与えられることかもしれません。でもって、そのやり方というか、餌を与える「機械」がいろいろあって工夫されています。動物も慣れて覚えているらしく、私が近づくと寄ってくる動物もあちこちにいました。


(左)狸に餌を与える道具です。皿がこちらまでぐる、っと回ります。
(右)アライグマ用です。


さあ、これは誰用だったかなあ。


これは動物用ではなく、いわばヒト用で、よくある手。ペットボトルの重さでドアを閉めます。


ミニブタがいっぱいいるんだけど、痩せた子が多い。ブタって、こんなんだったかなあ。
すぐにみんな寄ってくるって、お腹がすいているんじゃないかなあ。


(左)水鳥と一緒に飼っているためか、床に水を流しているんだったか、止まり木が高い位置にないんだったか、尾羽はみんなびしょびしょでいかにも不健康な姿です。ところで、これって、鳩の一品種?
(右)さあ、何鳩でしょう?(スズカケバト、ってこんなんだったっけ?)ほとんどみんな背中が脱毛(脱羽)しています。見ていると、交尾しようとして上に乗っかっている姿が何度か見られました。それで抜けるの?


アイデアは良いかもしれませんが、


この子、左手が無くって血が出ています。ええのかなあ。


鳥、ニワトリ、ウサギ、モルモットがいっぱいいました。ふれあい動物園でもなさそうでした。


巨大なアカミミガメばかりです。


うーーーーーーん、やめて欲しいなあ。


いわゆる猿山は、動物園の有料スペース外に作られていました。



いわゆる見せ物小屋から全く抜け出せていない、二昔前のタイプの動物園です。スペースも狭く、環境のよくないケージも少なくありません。このスペースなら子供動物園に特化させたほうがよほど「市民のため」なんじゃないでしょうか。
もっとも、大きな動物園もスペースが大きいだけで「野生動物を閉じこめて見せ物にしている」という点では同じ事かもしれません。少なくとも、次の世代に命を繋ぐためには一頭だけで飼育するのはやめた方が良いように思います。

まあ、「大きな動物園」で見られるみたいに、「教育的な」解説を延々と書くことも善し悪しでしょうけど、最低限の説明くらいは欲しいかもしれません。(私が気が付かなかっただけかな。)

エサを与えられるというのはまあ、子供にとっては良いことかもしれません。