日の岬へ行ってきました。
高台に灯台と宿泊施設、アメリカ村資料館(正確には、カナダ資料館)がありました。
正式には日ノ御崎なんでしょうか。
昔は公園化していて、おそらく自分で漕ぐようなモノレールみたいなのがあったようです。
「小動物園もあった」と書かれていたところもあり、さあ、生き物が飼われていたのか、こんなコンクリート製の生き物が並んでいただけか、よくわかりません。
「カナダ資料館」となっています。
入ってすぐの所に展示されています。
なぜここが王さんとハンク・アーロンと関係あるのか、いまいち理解できませんでした。
高校野球(地元が出場?)と、大リーグの展示がありました。
すぐこの近くで船上火災があり、たまたま近くにいた外国船の機関長が救助に駆けつけたのですが、命を落とされたそうです。
その経緯と、その後、記念碑を建てたり、交流の話がいろいろ書かれていました。
別室に、アメリカ村の資料館、というものがありました。
入り口にお金を入れる箱があって、自分で勝手に入るようになっています。真っ暗で不安でした。スイッチを探して、電気も自分で付けて見学させてもらいました。
日の岬にアメリカ村があるというのは、漠然と知っていました。移民がらみというのも知っていました。このあたりのおばあさんは、みんな英語がわかる、てな話も聞いていました。
その理由が、ここの説明と展示で氷解しました。すばらしい展示です。絶対に一度は見ておくべきです。
訪れる人が少ないためでしょうか、クーラーも入っていなくて、汗だらだらで展示を見ていました。
電気がついていなかったことは資料の劣化を防ぐのに役立つかもしれませんが、これだけ高温になるのは不安です。すべて実物資料が並べられていますし。
第2次大戦の時に収容所へ入れられたようです。
開拓時代の写真もいっぱい展示されていました。
当時、みんなどんな気持ちで渡米し、どうやって開拓していたのか、たいへん興味がありますね。
実物が、とにかくいっぱい、無造作に並べられています。
この展示物、ガラスが破損したのか、そのままむき出しです。これ以外にも、ケースに入れられないで並べられているものが多くあります。
人を疑うのはよくないですが、ものすごく貴重なものばかりなのに、ちょっと心配になります。
歴史と苦労がいっぱい積もった衣装ケース、トランク類です。
置かれていた雑記帳をめくっていると、英語で書かれたものがあちこちにありますし、「カナダの領事館にいました」という方もいたり、見に来ている人もいろいろ思い出、思い入れがあるみたいでした。
どれくらい人が訪れるのかわかりませんが、この歴史、貴重さはもっともっとみんなに見てもらうべきものでしょう。私自身、50年以上大阪に住んでいて、日の岬=アメリカ村との知識だけはありましたが、こんな展示施設があると知ったのは今日初めてです。時間つぶしに灯台を見ようと思って来て初めて、この施設のことを知りました。
午前中に見た貝の展示と言い、さあ、こういう貴重な資料の扱い、広報方法をいろいろ考えさせられました。