生駒縦走
2015年12月26日
先週に引き続き、散歩シリーズです。今日の目的地は信貴山から生駒です。図書館で借りた廃線跡の本に、信貴山へのケーブルカーの跡地の事が載っていました。それだけではつまらないので、信貴山から北上して生駒方面へ行くことにしました。
スタートはチンチン電車。時間はかかりますが、210円で天王寺まで行けます。
今日の電車はアドベンチャーワールド仕様でした。
先週と同じ、関西線を利用しました。
王寺からは一駅だけ近鉄を利用しましたが、乗ってみるとこれくらいの距離なら歩けばよかった。
ケーブルカーの説明と、一部の部品を展示していました。
駅前からまっすぐに道路が出来ています。ケーブルの跡地なのでこんな感じになっているのでしょう。
途中からは山間部に入りますが、こちらも遊歩道になっています。もちろん、まっすぐで、その分、急な坂になっています。
駅の説明では1.7kmあったようです。
山上の駅舎をバスの待合室にそのまま流用しています。
そこからしばらく歩いて信貴山に到着しました。
法隆寺の実家へ行く時にいつも近くを通っていますが、訪れたのはたぶん初めてです。
狛犬、って、片一方が口を少し開け、反対側は閉じているんですね。
門番の仁王も片一方だけ口を開いているのかなあ?
やっぱり、この子らも一方だけ開口しています。
これが有名な虎ですね。電動で動く、って本に書いていったように思うけど、今日は(?)動いていませんでした。
こっちは子供ら。
虎の胎内くぐりというのがありました。
境内からの眺めです。
大阪側からのケーブルが高安山に来ています。動物の格好をした車両ですが、ちょうど出発したところで撮影は出来ませんでした。
最初は高安山から大阪側へ降りようかとも思っていたのですが、欲が出てもっと北上することにしました。
まあ、限界まで歩いてみようかと。
生駒山の大阪側にはいくつかの公園が作られています。
遊歩道のそばに突然、こんなのが現れました。たぶん、公園の設置物の一つなんだと思うけど、こんなん、誰が利用するんだろう?
ひたすら北を向いて歩きました。
途中で暗峠を横切ります。
暗峠は頂上が石畳の国道と言う事で有名です。
とにかく狭いし急な国道で、日本有数の「酷道」とも言われています。いつだったか、道に迷ってビッグホーンでここを超えたことがありました。すれ違い出来ないところも多くて非常に怖かった印象があります。
フィットでも、もう走りたくありません。
ひたすら歩いて生駒山頂に到着しました。
電波塔です。大阪からはどこからでも見えるランドマークですし、飛行機に乗っていても見るのが楽しみなところです。
山頂には遊園地がありますが、冬季は営業していないみたいです。
ここは入場料はいらない遊園地で、ハイカーが歩きますので冬でも閉鎖はしないようです。
北上にこだわったのは、生駒山地の北側にくさか園地と言う所があり、このハイキングコースの途中に「穴」があるからです。2,3か月前に友の会ハイキングの下見があって、その時にすぐ横を通ったのですが記憶が不確かだったのと、懐中電灯を持ち合わせていなかったので寄りませんでした。帰ってからやっぱりその場所に穴があり一度見に来ていることを思い出し、機会があればもう一度行ってみたいと思っていました。
目的の近くに「石切場」と言うのがあります。
(右)その前にこんなのがあるので、たぶん説明が書かれていたんじゃないかと思うのですが、これじゃ何にもわかりません。
写真じゃはっきりわかりませんね。いかにも石が切り出されていたような感じがあったのですが。
で、いよいよ目的の神社です。
薄暗くてけっこう、荒れた感じがします。普通の神社じゃないのかなあ。
本殿のようなものは一切ありません。石像やこんな大きな石碑がいくつかあります。
そのうちの一つの足元に岩の隙間が見えます。そこから穴が始まるのです。
これも写真では内部の感じがわかりませんねえ。
岩の隙間を身をかがめながらくぐって行くのです。人工的に作られたのかどうかもよくわかりません。
けっこう、距離があります。所々で光が漏れています。
内部の何か所かには広くなった場所があり、石仏がいっぱい並べられた所もありました。
最後は鉄のはしごで脱出です。
実は、某市の郷土誌の動物の項目に、「コキクガシラコウモリがいた」って一行書かれていて、写真はもちろん、具体的なデータも無いのですが、大阪の哺乳類(文献)調査ではみんながそれを引用しているのです。最初は具体的な場所も書かれておらず大変苦労しましたが、この場所であろうことを突き止めて数年前に初めて入ってみました。その時はグアノもないし、構造が複雑でコウモリは無理じゃないかなあ、って判断してしっかりした記録は残していませんでした。
前回のハイキングの下見で旧生駒トンネルをじっくり見ると上部が開口していて、コウモリの出入りは十分可能です。このトンネルにコウモリが生息していれば、コキクガシラなら気まぐれにこんな穴にも入る可能性があります。気まぐれな利用でしたらグアノも残らないでしょう。
今度は生駒トンネルの調査をしたいのですが、さすがにあれだけ厳重な管理がされていると内部を確認するのは無理です。夏に出口付近でバットディテクターで調査する必要がありそうです。
(左)で、帰りにもう一度、トンネルを眺めてみました。
(右)これも前回紹介しましたが、何チャラと言う旧駅のホームです。
さんざん歩いて、やっと石切駅まで戻りました。
足も疲れてて帰りたいのはやまやまでしたが、石切さんも行ったことが無かったので寄ってみることにしました。
駅からは細い下り坂が続いていました。道の両側に店が出ています。みんなユニークな店でした。
易とか手相とか、占いの店がいっぱいあるのに驚きました。それぞれ趣向を凝らしていますが、さあ、儲かるのかなあ。みんな暇そうにおっさん、おばちゃんが椅子に座って外を眺めていましたが。
やっと、石切さんに到着です。社殿そのものは大きくないんですね。
「百度石」をたくさんの人が回っていました。こんなの、あまり経験がありません。ここの「作法」なんでしょうか。
石切まで来たらあちこちに「いしきりん」ちゃんがいるのかと思ったら、いくつかののれんに顔が載っていたくらいです。そういえばしっかりとは観察していませんでしたが、店にもいなかったような。
結局、トータルで20kmくらいのウォーキングになりました。
疲れました。