院長の週末                    
 

2001年 9−12
2002年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2003年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2004年 1−2 
3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2005年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12



淀川の鳥          4月29日(木)
テンの途中経過       4月28日
コウモリの取材        4月25日(日)
オオサンショウウオ     4月24日(土)
カミツキガメ         4月23日
またテレビ?        4月22日
大和川の魚         4月18日(日)
カワウ調査         4月17日(土)
ツーリング          4月11日(日)
USJピンバッジ       4月9日
やっぱりコウモリ      4月3日(土)
オオサンショウウオと宴会 4月3日(土)
海辺の観察会        3月28日(日)
シマヘビの放獣       3月28日
大阪自然史フェスティバル 3月20日(−21日)
ミネソタ大学猛禽センター2月29日(日)−3月7日(日)



淀川の鳥
4月29日(木)


鳥の観察会があり、淀川を歩いてきました。
阪神電車の ふく という駅から河口へ。右岸の先端に矢倉海岸(公園)というのがあります。北側から神崎川が合流していてこの場所がシギ、チドリ類の溜まり場になっています。チュウシャクシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、コチドリにシロチドリ、その他いろいろ。シギ・チドリは似たものが多くて説明を聞いてやっと納得する事がほとんどです。一人で見ても同定は全く自信がありません。

この狭いところにいっぱい集まっている。 左岸にある清掃工場。USJと間違われる事も。

遠目に見るUSJ。ここに数万人??


昼食後、十三干潟を目指して今度は上流側へ歩きました。
阪神大震災で堤防がいたんで新たに緩衝地帯を作った事、船着き場を作り、いずれ屋形船を浮かべる計画がある事、片一方で元々あった干潟を埋めながら、対岸で人工干潟の実験をしている事など、ここの探鳥会を主催しておられるNさんからいろいろ話を伺いながら歩いていました。
十三大橋付近でシロチドリの親子がいました。かわいい!市民の人たちが散歩したりボール遊びしている真ん中で親子がうろうろしています。誰も気が付いていないようでした。もっとも、気が付くと誤認保護される可能性が高いケースですね。
十三干潟は満潮時間になっていた為、水没していました。ふだんはシジミ取りの人たちがたくさんいるらしいです。
なんだかんだで結局10数km歩いたらしい。しんどかった。大阪の町を対岸から見ていると、あんなに狭いところで人がいっぱいうごめいているんだろうなと思いつつ、淀川の流れのようにもっとゆったりとした生活をしたくなりますね。

ここに数十万人が? 十三干潟とよしはら。シジミの産地。


夕食後はお決まりのUSJへ。世間で言うゴールデンウィークの初日なのに(入ったのが閉園2時間前という事もあるでしょうけど)暇そうです。一時は4時間並んだというスパイダーマンもほとんど待ち時間なしで乗れます。最終回とはいえ、ターミネーターは人がパラパラ。こんなに少ない人数は初めてでした。ちょっとやばいんとちゃうかなあ。といいつつも、私が落としたお金はポップコーンの310円だけ。
聞き飽きたとは思いますが、大阪活性化のため、みなさん、USJに行きましょう。スパイダーマンは絶対おもしろい。みなさん、年間パスを買いましょう。

うちの庭のサクランボ。鳥と取り合いです。




テンの途中経過
4月28日


4月11日に連れて帰った子です。
予想以上にダメージが大きく、頭骨はバラバラ、背骨も大腿骨、骨盤も骨折。楽しみにしていた胃内容物を見ようとすると胃が見あたらず。事故で飛び出してどこかへ行ったらしい。
イタチやタヌキなら損傷の大きい死体は持って帰らなかったのですが一応は大阪産の個体ですし、なにわホネホネ団への上納金代わりに、渋滞していた車列からの冷たい視線を無視しながら袋に収めました。

皮は処理をもっと勉強してからと思いつつ、とりあえず冷凍庫へ逆戻り。
今度はスタッフからの冷たいやさしい視線を感じながら除肉と出汁取り。わずかな仕事の合間に、香りを楽しみながら炊いていたので、結局2日間かかってしまいました。
頭骨はやっぱり原形をとどめず。骨を炊いて頭が見あたらないのはさびしいものです。

出汁ガラと頭骨。

頭蓋骨がない!組み立てる楽しみはある? 参考出品。博物館のタヌキ皮。おみごと。





コウモリの取材
4月25日(日)


某テレビ局の現地取材当日です。
マスコミ的には希少種のテングコウモリを撮影して開発中止(見直し)を訴える筋書きが出来ています。
実はここでのテングコウモリの観察記録は少なく、時期的にも少し遅い。もう、山へ帰っている頃です。
昨日、ここにいなかった時のために、近くの比較的テングコウモリがよく見つかる穴へ友人に行ってもらいましたがやっぱりいなかったようです。さて、結果は?

誰のおこないが良いのか、最初に入った穴の入り口で簡単に見つかってしまいました。たぶん、今年の2月に見つけた子と同じかなあ。テングコウモリは捕獲許可が環境省管轄で、また、バンドを付けてもはずしてしまうという事で捕獲許可は申請していません。当然バンドも付けられず、個体識別が出来ません。ヒナコウモリ、ウサギコウモリの捕獲で何回も環境省と議論し、その時の雰囲気では捕獲許可は出そうにありません。これ以上ケンカするのもアホらしくて捕獲許可申請していませんので、残念ながら見つけても雌雄すら確認出来ず。テレビ局にも事情を説明して撮影だけで辛抱してもらいました。一応は、希少種ゆえにデータを取れない矛盾というか、環境省の
悪口を並べ立てたけどきっとカットされるだろうな。

あとも予定通りキクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリの撮影も順調に進み、テレビ的にはある程度は満足してもらえたと思っています。

先日(22日)の病院での取材でも、今日の現地での取材でもいっぱい撮影し、いっぱい話しましたが当然ほとんどが編集され、カットされるんでしょう。話というのは前後の脈絡がないとわからない事もあるでしょうしインタビューも誘導的なところもありました。まあ、私の趣旨と違う方向で放送されればここで言い訳しますね。

右の画像はやらせではありません。ここは10mほど完全に這わないと通過出来ません。
さすがはプロのカメラマン。1000万円のカメラを守りつつ撮影しています。


たまには変わった画像も。坑道の奥に見られた鉱物(?)です。
鉱物の専門家、O氏に伺ったところ、

”おそらく珪孔雀石という銅のケイ酸塩鉱物だと思います。この鉱物自体はあまり珍しいものではありませんが,あれだけベッタリと出来ているとなかなかのものです。また,このような鉱物があるということは,ほかの珍しい鉱物の産出も期待できるかも知れません。


との返事を頂きました。この石(?)は以前に詳しい分析がされていてその結果もありますが、むつかしくて理解出来ませんでした。


今日のおみやげ

ヒミズ。腐りかけ(くさい!) シマヘビ。袋に入れたのに穴から逃げられた。


忘れてた。
開発中止の重責を担ってるテング君(さん?)。
撮影されるのに忙しくて、他のコウモリの画像は撮影出来ず。




オオサンショウウオ
4月24日(土)


天王川の支流で圃場整備があり、それに伴い川も付け替えたらしいです。その時見つかったオオサンショウウオを一時的に保護し、工事が終了したので放流したそうです。その追跡調査をしてきました。
結論から言うと保護個体ではない子が一つ見つかっただけでした。

工事後の川の写真を写すのを忘れました。言い訳の巣穴もどきの土管を埋め込み、川床はゴロ石(って言うの?握り拳大の石)を並べているだけ。まあ、調査は歩きやすかったですが魚もイモリも見ませんでした。
何回か大雨が降ればいらない石ころが流され、土が堆積すれば草も生えるかな?何年かかるんでしょうねえ。

時々入る事もあるらしいですが。 74cm。目を見てもらうつもりでしたが、見えない?

たぶん、今年のカワガラスの巣。橋の下です。





カミツキガメ
4月23日


忙中閑ありというのか、忙しすぎる時の逃避行動というのか、こういう事をしている暇はないハズなんですが、ついHPの更新に走っています。
市内某所で保護されたカミツキガメが回りまわってうちに運ばれてきました。
危険動物という事ですでに安楽死され、標本用に、との事でした。なんでも欲しがっているうわさが堺中に広まっているのでしょうか?

おそらくペットの放棄なんでしょう。自然繁殖でなさそうなことだけは幸いです。

そういえばペットの鶏の安楽死の依頼が来たり(これは断りました)、実際にあちこちに放棄されているという話を聞きます。烏骨鶏をまとめて処分、という話も聞きました。
きっちり食べてやればいいんでしょうが今の世代には(むろん私も)無理ですねえ。

無念じゃ!




またテレビ?
4月22日


時々ここに書いている川西市国崎のゴミ焼却場の問題で、某テレビ局が取材に来ました。国崎のコウモリについて話を聞きたいというのです。
これも何度も書いていますが国崎は一庫ダムのバックヤードにあたります。それに、すでに川西市の焼却場が稼働中です。兵庫県民の飲料水の水瓶にゴミ焼却場が二つも出来ることを県民の皆さんは何とも思っていないのでしょうか?

このあたりはいわゆる里山で落葉樹を中心にした森があります。このあたりもいわゆる菊炭の産地になるのでしょうか?あるいは池田炭と呼ばれている炭の産地になるのかなあ?古い台場クヌギがあちこちにあり、町のすぐそばでありながらシカやイノシシ、アナグマ、タヌキ、(キツネはどうだったか、情報不足)などが生息し、もちろん私の商売のコウモリも四種類が生息しています。

コウモリの住む廃坑はこれまた非常に古く、一説では奈良の大仏のために掘られていたという噂もあるぐらいです。実際はおそらく江戸時代から明治時代のもので、手堀りのためものすごく狭く、這って歩く坑道ばかりです。場所によっては鉱脈に沿って下に掘り下げられている為に、最初の頃はザイルを使って下降していました。

現在までにこのあたり、北摂を中心に数百頭のコウモリに標識を付けています。もちろん再捕獲(再確認)のコウモリが多数おり、数年前からのおつきあいのコウモリもいます。しかし、これだけ付けても移動個体は極めて少なく数個体のみです。みんな自分の家(穴)を持っていてそこに執着しているみたいです。
コウモリは飛ぶと言っても長距離の移動はしない事、頑固に同じ穴を使い続ける事(ただしこれについてはまだまだ勉強不足で、基本的には季節により移動しながら好みに応じた穴を使い分けているという文献が多い。北摂のコウモリの動きについては発見数と発見場所が少なすぎて動きは全く読めていない。)などを主眼に、完全に孤立した地域群という線で押してみればどうでしょう?

25日に現地調査の取材に来られます。埋まる予定の穴は、 ”入りたくない穴ベスト5” に入る細い穴。取材に来られた記者さん(ニュースキャスター?)((たぶん、どなたでもご存知なほど有名な方))はちょっと大柄な人。途中で詰まるような気もします。報告をお楽しみに。

番組自体はすごく真面目な報道番組で、かなり以前からこのゴミ焼却場問題を追っておられます。私のHPを見て何の知識もないまま電話をかけてくるテレビ局や新聞社が多い中、一応は私のHPもご覧になりコウモリの勉強もされているのはりっぱなもの。コウモリの観点から自然環境保全を訴える、という面での取材だと思っていましたが病院の診療風景を撮ったり、コウモリ調査のきっかけは?、とか、NHKと同じ感じでした。私の話なんかみんなカットしてコウモリだけの硬派の番組にして下さいね、Mさん。

やっぱりコウモリを調べていると言うだけで特別な人種と見られるのかなあ。

もちろんまだ放映の可能性は未定ですがあんまり派手にテレビに映ったり、コウモリを撮影してたら今度はコウモリ屋さんから文句がきそう。

(こちらもテレビ局を ”取材” して画像を載せればよかった、とあとになって気が付きました。)



大和川の魚
4月18日(日)


天気がいいのでどこかへ行こうと、博物館関係の行事を見ると月例ハイキングが保津峡、海岸生物研究会が加太方面の海、テーマ別自然観察会が大和川調査でした。いろいろ顔を突っ込んでいると行事が重なってしまいます。とりあえず一番近くて気楽な大和川に行ってみました。
自然史博物館では大和川(水系)を総合的に調べる、との事で約2年前から昆虫、鳥、その他様々の調査をしています。今日は河口の魚。2003年6月にも調査しています。

参加者に受けがいいのがウナギ(の稚魚)。今日はシラスウナギといわれるサイズや20cm近いサイズのも見つかりました。これだけ簡単にいっぱい見つかるなら空き缶をひらっているよりよほど儲かりそうです、が、河口では漁協が商業的に採集しています。オオサンショウウオでもそうですが、一般的にはどんな川にでも漁業権がある場合が多く、釣りをしたり投網を投げているとおっさんに怒られる事が多いようです。今日の行事も漁協に了解を取ってから実施しています。

ちなみに大和川というのは大阪市と堺市を分ける川で、歴史的に見ると大阪人や堺の人にとっては非常に興味深い川です。ここ を見るとわかるとおり、大昔に大工事により付け替えられている川です。堺にとっては大和川の付け替えによる土砂の流入が堺港を埋めてしまい、いわゆる自由都市堺の繁栄にかげりが見えてきたのはそのためと信じており、付け替え工事をした
中甚兵衛なる人物をいまでも恨んでいます。

そのためかどうか知りませんがこの川は河口のすぐ際まで背が立つぐらい浅い。汽水といってもあまり海水は上流まで入っていかないようです。魚の学芸員が面白味に欠ける川、というように、今回もたいしてめずらしい魚は取れませんでした。

ウナギ、ヌマエビ、モクズガニ チチブ

堺市香ヶ丘町には水位監視カメラ(ライブ映像!)があります。2003年4月に上流にあるカメラに写りに行った事があります。今日もわかっていれば誰かに見てもらえばよかったなあ。
なお、この下流100mほどのところで昨日、ヒトの頭蓋骨が見つかっています。大和川を知っている人にとっては、まあ、この川では何があっても驚かないようです。河川敷でゴルフをしている人が見つけたそうで、今日もかわらず皆さん、同じ場所でゴルフに興じておられました。




カワウ調査
4月17日(土)


鳥類研究グループでは大阪府のカワウの生息数、生態、動向をモニターするため、府下(近郊)で発見されているカワウのコロニーをみんなで分担し、年に2回調査しています。私が担当する石津川の河口を調査してきました。

日没前から日没までのカワウの数を一定時間ごとにカウントします。伊丹市の昆陽池では2000頭、奈良県橿原神宮の深田池では400頭を記録しています。まあ、本来はこういう大きなコロニーでの営巣状況と個体数を調べるのが主目的でしょうけど、小さなコロニーも府下の個体数を推定するのには必要、と言う事かな?

調査開始時は7羽。しばらくしてみんな南東方向へ飛んでしまい、そのまま動きがなければ日没前に帰れたのに(本来、日没までの調査ですが一定時間動きがなければ調査を終了してもいいらしい)、どこかから1羽飛んできてのんびり羽を広げています。その子が飛んでいくまで同じようにのんびり海を眺める羽目になりました。
まあ、きれいな夕日が見られたのでよしとしましょう。




ツーリング
4月11日(日)


天気がいいのでツーリングをかねて、博物館友の会昆虫採集合宿の下見に行ってきました。
まず、天見の鳥地獄。何でもない小さな四角い穴ですが、二酸化炭素が吹き出しているとかで鳥や哺乳類が中に入ると死ぬのです。温泉地によくある何とか地獄のたぐいと同じで、吹き出しているガスの種類が違うという事ですね。
昔はこの方面によくハイキングに来たので、そのたびに鳥の死体やタヌキの白骨死体をひらっていましたが、久しぶりに来るとまわりの環境も変わっているし、穴に枯れ枝がつもり、ちょっとひっくり返しましたが何も出てきませんでした。地獄ではなくなったようです。

誰が何の目的で掘ったのだろう?
何十年もこのままみたいです。
このバイクで山に来るのも何年かぶり。

実はハイキングの下見といっても仕事が2,3あり集合時間に間に合わず、下見コースも聞いていなかったのでひょっとしたら下見の先発隊と会えるかな?と思いながら、一人で山道を適当に歩いていました。天見、紀見峠というのは大阪南部にある岩湧山へのハイキングや虫取りで非常に有名なところ。高校生の頃は生物部に入ってこのあたりへ昆虫採集に通っていました。一人でその当時を思い出しながら楽しく歩いていました。

ヤマカガシです。おとなしい。

結局、昼ご飯を食べてから他のメンバーと合流出来、宿舎のまわりを散策し、再びバイクでのんびりと帰りました。

今日のおみやげ。




USJピンバッジ
4月9日


USJが3周年記念で先着300000人に3月31日より、ピンバッジを配り出しました。この31日というのが、行き当たりばったりの対応が多いUSJにしては、実に巧妙な手口であると後になってわかりました。

話せば長い事ながら、USJの年間パス発売にはドタバタ劇がありまして、当初は33000円のゴールドパス(入場できない日、除外日があるパス、当然少しだけ安い)、ついで45000円のプラチナパスを発売しました。しかし思うほど入場者数が伸びずに、さらに世間で言う不祥事がいろいろ重なり入場者数が激減、2003年の冬などは閑古鳥が鳴いていたそうです。そのため格安のフレンドパスというのを6900円で発売したところこれが大当たりで推定80万人が購入したとか。私もその一人で、発売最終日の2003年5月5日に、入場制限が解除された夕方に初めてUSJに入ったのです。これが私がまず最初に罠にはまった1番目。

フレンドパスの有効期限がその年の12月中旬でその時点で次の年間パスを買えばゴールドパスが約11000円、プラチナパスが約17000円、それ以降(すなわち現在の値段)はそれぞれ17000円、24000円となっています。この時に除外日のないプラチナパスを買いました。2番目の罠、かな。

今のゴールドパスは除外日がたいへん多く、3月20日から4月4日まで入場できません。すなわち、人数が多いであろうゴールドパスの方々は配布当初は入れない(もらえない)という事になります。その制限がなければ一気に無くなるであろうという事が予想されるので(USJにしてみればピンバッジだけが目的の、入場料を払わない客にはプレゼントしたくない?)31日から配りだしたのかな。さらに、全くもらえなければ文句が来るので除外日が解除される5日以降も少しは残るようにしている気配もありますねえ。いずれにしてもプラチナパスの特権意識を持って、7時に仕事が終わり次第毎日、ピンバッジをもらいにUSJに通い出しました。

配布している横でピントレードというのをしています。もらったピンが気にくわなければ別のと交換してくれるというものです。当初、もらったピンだけが交換できると思っていたらテーブルにはいろんな種類のピンバッジが並んでいます。説明をよく読むとUSJ関連のピンなら何でも引き取り、引き取ったアイテムをそこに並べているらしいです。

ショップで売っている367円也のピンバッジを買ってピントレードに行き、気に入ったのがあれば交換してくれます。もらえるのは当然1日一人1個で、10日間通わなければそろわないと思っていましたが、そういう手を使えば1日に何個でも入手できる事が判明しました。結果的に在庫があれば367円でピンが購入できる、という事になります。

3周年記念のバッジはほぼ毎日通って集め、2周年のバッジもそこそこ並んでいたのでこちらは購入したピンで交換、すなわち一個400円弱で購入した計算になります。あー、高くついたなあ。他にも2,3バッジも買ったり、入ればポップコーンを買ったり、きっちり、罠にはまったみたいです。

ちなみに2周年のピンバッジは、オークションでかなり安く売られている事を後で知りました。
でもまあ、USJには大阪活性化の為に頑張って欲しいし、私もその一翼を担っていると思えばある程度はお金を落とさないと。

さて、現在のパスは有効期限12月。今度も継続してパスを買うのでしょうか?またパスの値段も上げるのかなあ。

パスの価格とか発売年月日はおおよその数字です。
つまらん話が長々と続きました。ご静聴、ではなくご静読、ありがとうございました。
ちょっと毛色の変わった weekendintyo のつもりですが、お楽しみ頂けました?

ちなみに上の右が2周年記念、下が今回の3周年。
上の左は、罠にはまって買ってしまったピンバッジ。



やっぱりコウモリ
4月3日(土)


途中で突然埋まった廃坑です。今日も沢に水が多く、坑道が水没していました。長靴も水没させつつ調査しました。
予定通りテングコウモリ、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリを観察し、バンディングを行いました。テングコウモリは今月以降はどこかへ消えてしまいます。普通、冬になるとすぐに観察できるのに1月にいなかったのでちょっと心配していました。でも、個体数が例年に比べて少ないように思います。数年では断定できないので長期の観察が必要ですね。
そういえば3,4月になるとユビナガコウモリが帰ってきていていい頃なんですが観察されませんでした。坑道が短くなった事が影響しているんでしょうか?

(そろそろ種名は宿題です。)


ついで大阪最大のキクガシラ生息地。ちょっと前まではここの100頭のコロニーを見れば満足していたけど、三日月町の1400頭のコロニーを見せられてからはほんの少し欲求不満。穴の規模から言うとせめて半分の500頭ぐらい欲しいなあ。穴の規模だけではなく、まわりの環境がそれだけ多くのコウモリを維持出来ない、という事かな。
いた、いないで一喜一憂してないで、そこまで踏み込んだ研究(コウモリの生息数を決める要因?)がしてみたいですね。これを読んでる学生さん(これもいるかいないかわからないですなあ)、研究にいかがです?

予定通りキクガシラ多数。でも、真冬より個体数は減少傾向。これからの出産期に向けて個体の移動、入れ替えが起こっているように思うんですが、時間的な余裕が無く各種測定は行いませんでした。♂♀だけでも記録した方がよかったかな。でも、ほぼ全頭にバンドが付いています。新しくここへ来た子はほとんどいないということですね。

禁断の恋?


オオサンショウウオと宴会
4月3日(土)


今日は豪華コウモリとサンショウウオの2本立て。さらに調査後は年に1回の宴会です。
とりあえず調査。小さめの子がひとつ見つかりました。片方の前足の指がみんな無くなっています。見覚えがあるような無いような。まあ、これだけ特徴的な子は以前捕まっていれば照合しやすいです。

水のよどんだ砂質の所で5cm級のオオサンショウウオ、すなわち先秋生まれの子がいくつか見つかりました。エラが残る、真っ黒のかわいい姿です。春になって巣穴から出てきたと言う事ですね。このサイズなら親が魚を食べるのと逆に、魚に食べられそうです。一つはすでにしっぽに切れ込みがありました。このまま大きくなってくれれば識別に利用できるかも、と思うけど、どういう訳かこの次に見つかるサイズというのは30cmぐらいになってから。その間、どれぐらいの期間、どこで生活しているのか不思議です。

調査を早めに切り上げて近くのロッジへ。いつもイノシシ鍋を頼んでいます。おいしい。





海辺の観察会
3月28日(日)


天気に誘われて、博物館友の会行事の、海辺の自然(実際は月例ハイキング)へ行ってきました。和歌山と大阪の県境あたりの海岸です。かろうじで自然海岸が残っています。
地層が斜めになって露出し、砂岩の層を挟んでいるので、そこだけが浸食されてきれいなライン状の凸凹が出来上がっています。いわゆる、鬼の洗濯板、というやつでしょう。
水産試験場の専門家Nさんが評議員でもあり、このハイキングを担当していました。食べられる海藻ということで名前と調理の仕方の解説。以前、海草の試食会を会の行事で実施した事があります。大きな鍋に湯を沸かして加熱してからそのまま食べたり、みそ汁に入れたり。私は味音痴なので何を食べても同じような味だった記憶があります。


実はこの日、カレンダーに”城ヶ崎”、とだけ書いてありました。海岸生物研究会というグループが館を中心に活動していて大阪(一部和歌山県)の海岸を調査しています。この研究会の観察会と勘違いして車で現地へ行きました。
ここは友が島という島の対岸になり、その島は明治時代の軍事施設で有名です。島のあちこちの砲台跡や倉庫跡、防空壕がありキクガシラコウモリが見つかります。こちら側にも軍事施設がいくつか残っていて、来たついでにその調査もしてきました。
ここに来るのは2度目。今回もコウモリやグアノは見つかりませんでした。




シマヘビの放獣(放蛇?)
3月28日


昨秋から保護(?)していたシマヘビを放してきました。
3年以上飼っていたジムグリを先日死なせてしまい、残りはこの子とアオダイショウだけになっていました。
シマヘビはどこにでもいるし、博物館の標本(同じ種類の動物でもあちこちの産地のが必要)も十分だというので博物館へも行けず。(もちろん本人にとってはその方が良かったでしょう。)
シマヘビのわりにおとなしい子でした。




大阪自然史フェスティバル
3月20日(−21日)


昨年と同じ行事が大阪市立自然史博物館でありました。大阪近郊の、自然を相手に活動している団体を一堂に集めて紹介すると共に、交流を図ろう、という趣旨です。
昨年は大阪のコウモリを調べる会、大阪オオサンショウウオの会、さらにはヒナコウモリを調べる会、ついでに大阪鳥類研究グループや自然史博物館友の会などなど、いくつもの団体に関係し、展示物を作ったり搬入したりでてんやわんやでした。
今年は博物館友の会のお手伝いだけで、しかも準備にも参加していないし、20日も仕事をしてから遅刻しての参加、21日は研究会で参加できず、等でのんびりというか、力が入らないというか、ほとんど野次馬的な参加でした。

昨年は2日間コウモリブースに張り付いていた事もあり、顔なじみの人もボチボチ。でも、最近、物忘れがひどく(??)挨拶してもらっていろいろ話してから誰やったかなあ?と思う事もしばしば。

目新しい団体でなにわホネホネ団なるものが出来ていました。要するに死体をひらっては仮剥製を作ったり骨格標本を作ったり。きれいな毛皮の標本が展示されていました。当方、骨を作るのは得意ですが皮の処理はいつまでたっても上達しません。もっと勉強せねば負けてしまう。

こんな風に、山でひらったおみやげは標本として管理されています。

非常によくなめされたタヌキ。




ミネソタ大学猛禽センター
2月29日(日)−3月7日(日)


アメリカにある猛禽類専用の救護施設で研修をしてきました。
カルチャーショックというか、技術と施設、規模、人員の豊富さに圧倒され、今までの私のやり方なり、技術がいかに未熟だったのか、思い知らされてきました。見るもの聞くもの、すべて勉強になる事ばかりで今まで本を読んでもわからなかった事が、内容の濃い講義と実習により次々に解決するようでした。
実習用に用意されていたのがノスリ、シロフクロウやハヤブサなどの大型猛禽類から小型のフクロウまで各種各サイズ。一人1体以上あり、実習内容に応じてまた別の死体が出てきたり、実際の入院鳥から採血させてもらったり、手術の実習では1本何千円というピンが惜しみなく出てきます。

1週間も病院を休んだのはもちろん開業以来はじめてです。費用もそれなりにかかりましたが、得たものはその何十倍もありました。
新婚旅行以来の外国旅行で不安だらけでしたが通訳のA先生と大阪から一緒だった事もあり、向こうでも参加者の皆さん、猛禽センターのスタッフの方々、獣医科の学生さんのGさんなどにお世話になり、たいへん楽しい、有意義な時間を過ごさせて頂きました。病院の留守を守ってくださったK先生や病院スタッフにも感謝感謝、です。
みなさま、ありがとうございました。

そのうち別ページを作りますが1週間びっしりの研修でしたのでいつまとまるかどうかわかりません。気長にお待ち下さいませ。