院長の週末    

 
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2010年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12





千早洞     6月28日
池田トンネル  6月23日
芋谷トンネル  6月21日
ビオトープ   6月17日
コウモリ     6月14日
岩湧山     6月7日        
セミ展 プレイベント 6月3日
公園の鳥 その2  5月31日
公園の鳥      5月27日
夜のハイキング   5月23日
姫路セントラルパーク 5月17日

オオサンショウウオ 5月12日
須磨海浜水族園  5月10日
オオサンショウウオ「相撲」?   5月6日
ノダフジ        5月4日   
あくあぴあ芥川   5月3日




千早洞
6月28日(木)


トンネルづいています。
金剛山の近くにある廃トンネルです。ここも昔、地図で見つけて一度行ったことがあるのですが、はっきりした記憶がありません。紀見峠のトンネルも一度見ただけではコウモリを見つけられなかったので、再調査に行ってみました。

千早口から歩きました。
地図というのは新しいのでないとあきませんねえ。方角は合ってると思うのに地図にない大きなトンネルがあります。さらに、捜している沢沿いの道がありません。千早口という駅の名前なら、素直に千早方面に行けそうなものなのに。
そのトンネルを挟んでウロウロ、オロオロ。結局、わかりそうもないので北側から東に回り込むことにしました。

こっちも、ショートカットの道がわからず行ったり来たり。かなり(1時間半くらい?)歩くと目の前にトンネル。なんやら見たことのあるトンネル。名前も一緒。頭がくらくらしました。結局、ぐるっと回っただけ?
もう一度地図を眺めて、脇道を見つけてやっと目的地に行けるような雰囲気に。わかりやすい車道を選んだので照り返しがすごく暑い。死にそう。
たまたまあった売店の自動販売機でお茶を買っていたら、おばちゃんが、「にいちゃん、ご苦労さんやなあ」、って、ほんまにご苦労さんな話。何でこのくそ暑い中、これだけ迷いながら歩かんとあかんねん。

何とか着いたトンネルがこれ。
片側は、産業廃棄物の業者の、作業場の横。なんやら複雑なにおい(というか、非常にくさい)。
トンネルは完全に閉鎖されてます。
大正6年のトンネルだそうです。入り口こそ古い雰囲気はあるけど内部はコンクリートが張られていて、所々痛んで落ちています。向こう側が見えていますが、先日のトンネルもこんな感じでコウモリがいました。
しばらく眺めたり、懐中電灯を照らしたり。と、突然、コウモリの姿が。かなり遠いけど、翼型と大きさから考えるとキクガシラコウモリです。さすがにこれでは入れないので、反対側へ回ってみることにしました。



反対側はまだ道がきれいに残っていますが、ほとんど人が歩かないらしく踏み跡はありません。抗口の形態はほとんど同じ感じ。フェンスも同じ。


で、中を見るとキクガシラコウモリが見えました。
うーん、やっぱり、キクガシラコウモリはどこにでもいるんですねえ。でも、多数が生息するためにはそれなりの大きな穴が必要だと思います。あるいはよほど遠くから飛んでくるか。ここは大阪なので捕獲許可はあります。網も用意はしていましたが、捕獲は出来ませんでした。

帰りは、軟弱にもバスを使ってしまいました。これから、焼けた車道を2時間も歩く元気はありませんでした。



池田隧道
6月23日(土)


芋谷のトンネルを調べていて見つけました。これも旧道のトンネルです。
ネットではけっこうひっかかるのですが、詳しく場所を書いたものがありません。道もつながっていないらしい。いくつかの資料を参考に、おおまかな予想でもって行ってみました。林道の入り口には柵があり、ほとんど人は入っていないようでした。昨日の雨のためか、道自体が川のように水が流れています。
で、1,2度迷いながらも、比較的簡単に見つけることが出来ました。

資料では
1886年、すなわち明治19年に作られたということです。誰がどうやって作って、どんな人が往来していたのでしょう?
先日のトンネルは現役で、まだ人が通っています。こちらのトンネルは完全に放置されています。あったはずの旧道もほとんど見られません。特に、詳しく探索はしていませんが、反対側には道らしい道は見つかりませんでした。長さは約80m


レンガの積み方やトンネルの構造等、いろいろ学術的にもおもしろいらしいです。せっかくのこれだけの文化遺産、こんな形でほったらかしでいいんでしょうか?と思いながらも、まあ、朽ち果てるのが人の作ったものの常。これはこれで良いのかもしれません。きれいな道を造ってライトを照らし観光地化するのも考え物ですし。今の方が確かに、雰囲気はあるかもしれません。

見る人が見ると、レンガの積み方などがおもしろいらしい。


反対側に、「池田隧道」のプレート。ほとんど痛んでいない。


で、期待通りキクガシラコウモリがいました。


グアノから考えると、多数が生息しているわけではなさそうです。

京都府では、こんな感じのトンエルでキクガシラコウモリが繁殖していました。今の時期にいるなら、繁殖期の夜間調査が必要かもしれません。
ひょっとすると、ここは大阪(というより、私の家)から一番近い生息地かもしれません。というより、それなりの場所があればキクガシラコウモリというのはどこにでもいるんですねえ。ここも大阪府ではないので、捕獲やバンディングは出来ませんでした。



芋谷トンネル
6月21日(木)


コウモリを始めた時、思いつくのは廃坑、トンネル、鍾乳洞、です。廃坑はいくつか知り合いに聞いて調査しました。鍾乳洞は大阪にはありません。となると、残るのはトンネル。道路の付け替えなどで、旧道にトンネルだけが取り残されることがあります。25000分の1の地図を持って来て、そういうのがないか、探したところ、ここがひっかっかりました。当時はインターネットもなく、どんなところかわからぬまま、現地へ行きました。

明治時代の、手堀のトンネルです。出入り口は石が積まれていますが、内部は掘りっぱなしです。向こう側が見え、風も通り、期待薄かなあと思いながら調査しましたが何も見つかりませんでした。それ以来、気にしたことはなかったのですが、つい先日、ここでユビナガコウモリを見た、というHPがありました。写真も載っていて、確かにユビナガコウモリ。
三重県では、こういうトンネルで樹洞性の珍しいコウモリが見つかっています。あわよくばここで新発見、と思いながら再調査に行ってみました。


入り口にかかると、ポタポタ音がします。水でもないし、何かなあと思いながら入ると、何かが体にぶつかります。
電気を当てると、

カマドウマが天井から降ってきます。
虫は好きだけど、この子らとはちょっと友だちになりたくない・・・・・・。

で、ざっと見ながら通り抜けましたが、何もいません。もう一度引き返してみると見つかりました。
なんで見落としたんでしょうね。いないという先入観があると見えなかったんでしょうか?(生瀬、武田尾の廃線ハイキングでも、最初の何回かの調査では見つけられませんでした。その後の調査では1,2回見つけたことがあります。)
下を見るとグアノもそこそこあったので、いつもここで生活している可能性が強いです。
バンディングするつもりで網まで用意していましたが、よく考えるとここは和歌山県。残念なら、捕獲許可がありません。
ユビナガコウモリ、その他のコウモリは見つかりませんでした。


そのかわり、こんな子が見つかりました。
ジムグリです。かわいいので、思わずザックの中に。


成果に満足しつつ、今度はハイキング。
途中にあった廃屋です。家全体が傾いていましたが、離村したのはそんな昔でもないようです。ガチャガチャのテレビ。懐かしいですね。台所には洗い桶や洗剤。川の水を利用しているらしく、今でも水が流れ、生活臭がかすかに感じられます。部屋はタタミもなく、荒れ放題。誰が、どんな気持ちで、いつ、どんな風にここを放棄したんでしょうね。なんか、わびしい。
このあたりには他にも何カ所か、そういうところがありました。


今日は爬虫類Dayなのか、こっちの目がそうなってきているのか、シマヘビとか、ヤマカガシとかにも会いました。
途中の畑にあったリンゴ。けっこう立派なのが出来るんですね。


で、グルッと回って帰りにもう一度、逆側から通るコースを選びました。と、こんな子が見つかりました。
テングコウモリです。最初に来た時、3往復ほどして調べたのに見つけられなかったのなあ。
本来、テングコウモリが人工洞を使うのは冬だけ、ということになっていて、実際、12−4月に廃坑で見ることがほとんどです。6月に見つけるのは珍しい。
無人カメラの撮影データから、「テングコウモリは夏は昼の休憩に洞穴は使わず、夜中に休憩のために洞穴に入っている」、てな論文を書こうと思っていた矢先。うーん、困った。

最後の最後にムクドリをひらいました。今年巣立ったところの、子供のようです。おそらく、交通事故。かわいそうに。

ということで、成果もいっぱい、おみやげもいっぱい、の、楽しいハイキングでした。



博物館のビオトープ
6月17日(日)


先日頂いたシロマダラが死亡しました
結局、小さめのニホントカゲを一つ食べただけでした。ピンクマウスを仕入れて強制給餌しようか、と思っていたところでした。やっぱり、この手のヘビは難しいんでしょうかね。
その他、いくつか持っていくものがあったので、暇つぶしに博物館へ。


裏手にあるビオトープで行事をやっていました。月に1回の作業日だったようです。今日は田植え。
左の写真は人工池。けっこう、ヤゴとかの生き物が居着いています。
右は田植えが終わったところ。すみません、よく見えませんね。黒米、だったかな、を植えたそうです。田んぼと言ってもこの面積じゃお茶碗一杯の米が出来るのかどうか、と言うところでしょう。ここだけの収穫でごはんを食べるのではなく、白米と混合して食べる予定だそうです。


こっちもよく見えませんね。小芋、だったっけ、里芋だったっけ、を植えています。




無人カメラ
6月14日


今日が梅雨入りだそうです。穴は雨も関係ないので、無人カメラのチェックと移動に行ってきました。
この穴は例年、時々水没するのに、このところ、いつも乾燥気味。穴の前の沢にも水が少ない。どうも、箕面のトンネル工事の影響らしいです。
ユビナガコウモリが、そこそこ入っていました。


これは別の穴。予定通り、キクガシラコウモリがいました。


バンディングによって翼に穴が空いてしまっています。固定化しないように、十分余裕を持って締めているつもりですが、たまに自分でかじって食い込んでしまうケースがあるようです。かわいそう・・・・。反省。

で、カメラの方、設置場所を変えて、また働いてもらいましょう。


無人カメラをやり出して1年経過しました。そのデータを整理して、とりあえず学芸員にチェックしてもらっています。OKが出れば、データを集めて分析する(と言うほどでもないけど)仕事から解放されます。これからは、何が写っているかだけを調べるつもりです。

調査地の近くの、「野間の大けやき」。
アオバズクが毎年繁殖します。今年も来ているけど、まだ1羽だけだとか。探したけど見つかりませんでした。


無人カメラの結果です。そこそこシャッターは降りていましたが、何も写っていません。写っていたのはやっぱりアライグマばっかり。コウモリ少々。今回はアナグマもなく、やっぱりハクビシンは写らず。
また今度に期待しましょう。
(画像は近日中に。)





岩湧山
6月7日


困った時の岩湧山。
まあ、別に困ってはいないけど、行くところもないので岩湧山へ行って来ました。主目的はトカゲの採集。そう、シロマダラのごはんの調達です。「爬虫類を食べる」と書いてある本が多いのでハイキングのついでに採集してこようかともくろみました。

とりあえず、ニホントカゲの成体を捕まえました。ちょっと大きすぎるような気もするなあ。尾が切れているので標本には向いていない。とはいえ、せっかく捕まえたので確保しておこう。食べなければ自宅で飼うか。(というより、庭に放そうかと。)
少し先でこれを見つける。


ヤマカガシです。このあたりの山には非常に多い。標本もいらんだろうし、撮影だけして無罪放免。
ダニが付いていました。これだけでも回収した方が良かったかな。


これは食べ頃サイズだと思うけどどうでしょう?気に入ってくれるかなあ。


カナヘビが一番多いと思っていたけど、思うほど捕まえられず。

今日は紀見峠側から登り、天見へ下りました。
実は、最初は南葛城山に行くつもりでした。でも、山中にはいるとトカゲはほとんどいませんし、時間の都合や、同じ道を往復するのもおもしろくないので天見に変更しました。
というのは少し言い訳も入っていますねえ。結構しんどくって楽な方を選んだ、というのが正解かもしれません。

帰ってからネットを眺めていますと、南葛城山と岩湧山の両方を歩いている人が結構います。滝畑から南葛城山への登山道はいくつかありますが、あまりメインのコースでもないので荒れているらしいです。HPを見ても道に迷っている人がチラホラ。私なら、自信を持って「迷う」と言いきれます。
日曜なら遅くなっても良いのですが、木曜日にもらっている休みは午後4時まで。時間の制約があってあまり無茶が出来ません。(というのも言い訳。)




セミ展 プレイベント
6月3日


7月に博物館でセミ展が開催されます。そのプレイベントとも言うべき展示が中央図書館で始まっていて、今日は初宿さんの講演会があるというので出かけてみました。


やっぱり、世界最大、世界最小は目玉でしょうねえ。


神社などの社務林に局所的に生き残るセミ。
虫屋さんは多いのに、大阪では2004年まで見つからなかった。セミなんて、当たり前すぎて誰も調べてないのか。


13年セミと17年セミ。それぞれ3種あるんですね。
アメリカ中で一斉に13年、17年ごとに発生するのかと思っていたら違うみたい。地域によってサイクルがずれてるので、毎年どこかでは発生している、んだったかな。




公園の鳥 その2
5月31日


鳥の調査の2回目。今日は港区。弁天町から天保山、さらに舞洲方面です。
平日の通勤時間に、バイクでトラックだらけの国道(三宝線)を走ります。車も多いし、トラックの間をすり抜けてくるバイクも怖かった。

調査は巣そのものを探すのではなく、鳥の行動を観察して繁殖を確認せよ、という指令です。餌をねだるヒナを見つけて、ほっと一息。まあ、いなければいないで、いなかったというデータにはなるんですがやっぱり確認できた方がうれしい。

給餌する親。 わかりにくいけど、ブトのヒナ。


カラスの古巣。ハンガー率3割くらい。 巣に座るヒヨドリ。


中央体育館。地図では公園の中に大きな体育館があることになっているのに見えません。どうなっているんだろう?と思っていたらこの体育館、土に覆われていて上は緑化されているんですねえ。知らなかった。施設自体も半分くらいは地中にもぐっているんでしょう。屋根全体が緑地で、市民のハイキングコースになっています。知らなかった。


体育館の屋上からの風景。左はUSJ方面なんですが、わかるでしょうか?一番高いのが日航。その左がユニバーサルポート。(だったかな。)


天保山公園。
左は有名な、天保山山頂にある三角点。標高5m弱。まあ、どうでもいいことですが時々新聞に載る。
対岸は当然、USJ。あー、懐かしいなあ。ジェットコースターがよく見えていますねえ。結局、見ることも乗ることもありませんでした。なんだか、すごく古い記憶になっています。


次いで舞洲へ。あれだけUSJに通いながら、そのすぐ先の舞洲へは行ったことがありませんでした。
これまた有名な、ゴミ焼却場。派手でかなり遠くから見えるんで、USJと間違う人が、いるとかいないとか。設計は、有名な建築家らしいです。
気合いを入れて作ったんでしょうけど、設計料等が無駄、ってたたかれていました。


舞洲は広大な空き地です。オートキャンプ場やロッジが出来ていました。さらに運動施設がいっぱい。
まあ、この手の施設なら維持管理はあまり費用がいらないかもしれません。でもここでテントを張ってもおもしろいんでしょうかねえ。山があるわけじゃなし、海はあるけど、魚はいるのかいないのか。(さらに、食べられるのかどうか。)


神戸方面がすごくきれいに見えていました。
明石海峡大橋が、こんなに近いとは思いませんでした。

まあまあ、それなりに成果もあって、楽しく半日、遊ばせてもらいました。



公園で繁殖する鳥
5月27日(日)


数年前に、大阪鳥類研究グループで「大阪市内の公園で繁殖する鳥」というような調査をしました。大阪市内の約50カ所の公園で、鳥が繁殖しているのかどうかを調べるものです。今回が3回目、となっています。コゲラやカワラヒワが進出してきてるようなことを言ってました。大きさは2ヘクタールから108!(大阪城公園)まで。大きなところは担当がすでに決まっていて、残っているのはコマゴマした、行きにくい公園。逆に、そういう公園は余りめずらしい鳥もおらず、数をこなせるかも。午前中の予定が急に空いたので、バイクでいくつか回ってみることにしました。

住之江区にある、小さな公園3つ。どういう訳か、中央に野球のグランドが陣取っているところばかりでした。おかげで調査範囲はさらに小さくなります。
中央にグランド、周りはうっそうとした森、という感じが多い。あまり、市民の憩いの場という感じはありません。まあ、今回の調査地は工場地帯みたいなところだったからかもしれませんが。


ある公園で、鳥(おそらくスズメ)をくわえた猫を見つけました。横取りしようと、大声を上げて追いかけたけど逃げられてしまいました。残念。



夜のハイキング
5月23日


ホネホネ団のMLに、「某ハイキングコースでシカの死体を見つけた人がいる。誰か回収に行けないか?」というのが流れました。
聞くところによると立派な角の付いた♂で、一体揃っているとか
腐りかけなら誰もさわらんでしょうけど、ほどよく白骨化していると言うことです。角付きの頭骨なら「素人さん」でも持って帰る可能性があります。気になって、夜中に行ってみました。

結果的には見つからず。見つかったのは生きたシカが数頭。
はるか向こうの闇に懐中電灯を当てると一対の目が光り、近づくと山に大きな哺乳類が逃げ込む、よく見るとシカ、というのが何回かありました。
MLに流れた説明を読んだ限りは、すぐに見つかるような感じだったんですが。

タヌキとかヘビも期待したけど、何も見つかりませんでした。




姫路セントラルパーク
5月17日(木)


ヒマな時の動物園、シリーズ。今日は姫路セントラルパークへ行ってきました。詳しくはこちら

餌をねだるアフリカゾウです。




オオサンショウウオ
5月12日(土)


北摂のオオサンショウウオの調査です。
前回の調査では胴長が水漏れし、よく調べると穴ではなくゴムの劣化によって水が全体からしみ込む感じで、修理不可能でした。仕方なく新しいのを買おうとネットで調べたり、釣具屋へ行ったり。良いものでは1万円とか2万円。うーん、迷う。簡単に穴が空いたらおしまい、そこそこ良いのを買った方がいいのかと思いながら、5000円弱のに目が行き、ついこっちを買ってしまいました。さて、いつまで使えるんでしょう?

で、調査の方は順調に8つほど見つかりました。60−70cmほどの、そこそこの大きさの子ら。
プロジェクトY2という、淀川水系の河川調査が始まっていてそのデータも必要だったので魚や両生類も採集するつもりが魚はあまり見つからず、両生類もカジカガエル一つでおしまい。

途中に、よくカワガラスが寝ているポイントがあるのですが不在。これも残念でした。





須磨海浜水族園
5月10日(木)


先日から、木曜日の午前中に休みを頂いております。困った時の岩湧山で、山でも登ろうと思っていたら天気が悪いという予報。では、室内向けと言うことで、須磨海浜水族園へ行くことにしました。数年前に行ったはずですがよく覚えていません。

朝9時30分過ぎに着いたらガキがいっぱい。ふーん、遠足に来たんだなあと思うけど、次々にバスが到着します。何かすごい人気やなあ、他に行くつもりが雨で予定を変えて、雨でも来られるこちらに予定を変更したのかな、と思いつつイルカショーを見に行くと、消防音楽隊まで来てて満員。取材のテレビクルーまで来ています。
お姉ちゃんの説明を聞くと、今日が水族園50周年の記念の日だそうです。そのイベントで園児を招待したみたいです。

USJかと思うほど。 舞台裏も展示に使っています。


50周年記念と言うことで、50年前の風景と魚(等)とを引っかけた展示をしていました。これは銭湯の靴置きと引っかけた展示です。
また、銭湯の湯船を作って、ガラ(ドクターフィッシュ)という、手を入れると吸い付きに来る魚を入れてました。自由に手を入れられるようになっています。これは非常におもしろかった。



魚なんですがわかりますか?右向きにじっとしています。


オオウナギ、だったかなあ。横向きに寝るそうです。
右はピラルク。むちゃくちゃ大きい。


クラゲもいくつか。左はサカサクラゲ。
右は名前を忘れました。光が上下に動いてすごくきれい。




骨格標本もいくつかありました。


50年前の本館をベースにして、ラッコ館やイルカ館、さらに熱帯雨林などなど、建物を順番に足していった感じです。でも、そんなに大きい水族園ではありません。大水槽といっても、あまり大きなものではありませんでした。
今から思うと、特に目玉展示というのもないのでしょうか?テッポウウオがエサを取る場面を紹介してたり、デンキウナギ、ピラニアにエサを与えるのを見せるのはちょっとおもしろかったです。



オオサンショウウオ相撲、って何?
5月


パリ国立自然史博物館から送られてきたそうです。ネットの知り合いの方が送って下さいました。
下さった方も書いていましたが、結局「私」は何をすれば良いんでしょう?
「相撲」って、どういう意味???

ヨーロッパにはオオサンショウウオはいません。ですが、シーボルトが持って帰ったのがかなり長生きしたらしいです。
さらに、スイスで発見されたオオサンショウウオの化石が、ノアの箱船で死んだ人の化石だと言われたりして、ヨーロッパ的にはオオサンショウウオにかなり興味があるらしいです。ついでに言うと、フランスのシラク大統領は相撲がたいへん好きらしい。この「相撲」って、それが関係あるのかな?あるいは日本の代表としてのオオサンショウウオと相撲をひっかけたのか。
(このあたりの話は博物館のT学芸員に伺いました。ありがとうございました。)







ノダフジ講演会
5月4日


「みどりの日」がらみの展示です。
大阪の野田は、ノダフジで有名だったそうです。古い文献や絵、巻物(?)が色々展示されていました。
「ノダフジ」の「ノダ」は牧野先生の命名です。そういえば、前に博物館MLで、牧野富太郎の名前を出しても知らない若者(中年も)がいっぱいいて、驚いたことがあります。


昔はフジ棚ではなく、松の木にからんだ(?)フジを観賞していたみたいです。


ノダフジとは直接関係がありませんが、藤折りの展示がありました。こういう技術もどんどんなくなっていくんでしょうねえ。詳細はこちらをご覧下さい。





あくあぴあ芥川
5月3日

予定がないので、 知り合いのTさんが勤めておられ、これまた知り合いのMさんが哺乳類剥製のボランティアに行ってるというので、「あくあぴあ芥川」に行ってきました。
駐車場が4階、と言う構造です。要するに、斜面に立っているらしい。1階は芥川に面し、川遊び、バーベキュー、テニス、夏はプール、等々で遊べるようになっています。入場無料。館内のエレベーターに、バーベキューセットからマットまでを積んだ台車を運び込むという不思議な光景。エレベーターは川までの通路だそうです。

館内は極めて簡単に言うと淡水の水族館、みたいなもの。大きな水槽をメインに小型の水槽からプラスチックケースまで、各種生き物を展示しています。さらに鳥の剥製、哺乳類剥製、骨格標本等が並んでいます。博物館と言っても良いかもしれません。ここをベースに観察会等もいろいろ行われているようです。

某所で保護されたオオサンショウウオ。なんやら色がおかしい。チュウゴク(オオサンショウウオ)という噂もあるらしい。


羽を残した骨格標本。漂白がたいへんだそうです。


哺乳類剥製。そこそこ出来が良い。


高槻駅からちょっと距離があります。普通はバスに乗るらしい。運動がてら歩いていると、芥川にワイヤーを渡して鯉のぼりを飾っていました。ほとんどが子供の手作りらしいです。こういうの、最近ではあちこちで見られる光景ですね。