大阪湾

フナムシからクジラま
             


2013年7月20日〜10月14日






博物館の特別展が、7月20日から始まります。
みどころは、こちら


今日は、その目玉のうちの一つ、マッコウクジラの組み立てがありました。


クジラの組み立て
6月28日

2010年5月、堺市泉北港に、マッコウクジラが打ち上げられました。体長9.1mのメス、でした。メスとしては、まあ、そこそこの大きさだったようです。すったもんだがあって、解剖までにずいぶん時間がかかり、館が引き取りに行った時にはずいぶん、臭っていました。経緯は私のブログに書いてあります。
その後、骨にはなりましたが収蔵庫で眠っていました。今回、日本財団の助成等で組み立てられることになりました。


3つに分けられて、搬入されました。


(右)今しか見られない角度です。


(右)よく見ると、左右対称ではありません。不思議です。


(左)歯の数も、左右で違います。


V字骨、と呼ぶんだそうです。陸上哺乳類でも見られる種があります。


(左)ちょっとぼけていますが、寛骨です。骨盤ですね。上にちょこっと付いているのは、大腿骨の骨頭に相当するものらしい。



生き物がいくつか、すでに用意されていました。


さて、何でしょう?
本番までの、お楽しみです。




公開初日に、見てきました。

まず、入り口。大漁旗が張られています。
ちなみに、大漁旗というのは、実際に大量だったときに旗を揚げて走ることにより、港なんかで収穫物の陸揚げというか、整理というか、そのお手伝いをお願いするために揚げる、てな話でした。


また、謝辞をいただいております。たぶん、「昔の大阪湾」の写真を提供したからだと思います。


スナメリ、です。


昔と今の、大阪湾。


大阪湾の特色、です。簡単に言うと、両側が細い海峡で区切られている事が珍しいし、そのため、いろんな特徴が出てきている、と言うことです。
詳しくは、会場でお勉強してください。


大阪湾は、海と言っても河川からの淡水の流入があったりして、塩分濃度に勾配が出来ています。また、海水の入れ替えも完全ではないのでしょう。


神戸沖だったかなあ、迷い込んだドタブカです。


これも、いわば、迷い込んだ生き物です。
解剖までの経緯は、私のブログか、HPに書かれているはずです。探してみてください。


メスだったので、そんなに大きくなかったそうです。といっても、十分大きいですけどね。


わかりにくいですが、頭部の、メロンと呼ばれる組織を切除している様子です。
真ん中右側が私なんですけど、よくわかりませんね。


胃を切ったら、「カラストンビ」(イカの嘴)が山ほど出てきました。
全部回収したんですね。その数、3000弱。それをまた、すべて同定しているんですねえ。でもって、一つだけ巨大なのが出てきて、ダイオウイカと同定されました。す、す、すばらしい。


当然、大阪湾の生物が展示されています。その数、さあ、どれくらい?
いっぱいすぎて、一つ一つ見る余裕はありません。


こちらには、迷入と考えられている生き物たちが展示されています。
ウミヘビだったり、クロマグロだったり。


熱帯の(?)チョウチョウオもいました。


タコと言えばタコツボ、と思っていたけど、最近は右側の、網で捕るんだそうです。


こちらには、巨大なタコツボ。タコの気持ちがわかるんだそうです。


漁具のいくつかも、実物が展示されています。
いわゆる、ちりめんじゃこを採るものです。長くて、驚きました。


「チリモン」は、岸和田自然資料館の、商標登録、だっけ。
でも、「チリモン」用の、食用じゃないチリメンジャコ(要するに、選別していない収穫物?)が売られているのには、ちょっと抵抗があります。捕った以上は食べてやらないと。


こちらに、「昔の大阪湾」と言うことで、私が提供した写真を展示してくれています。
(左)は石津、右は二色の浜。


こっちは、広報でも使ってもらっている写真で、浜寺公園です。


昔のパンフレットや、絵はがき類。


「ベーゴマ」は、バイごまの変化したもの。とはいえ、私の時代では、こんなの、知りませんでした。もちろん、名前は知っていますが、すでに金属製になっていたように思います。


実物展示は、フナムシ2種。


これも、どちらかというと迷入した鳥、になるのかなあ。
(左)私の寄贈した、オオシロハラミズナギドリ。新聞にまで載って、さあ、放鳥、と言う日に亡くなってしまった子です。大阪府では初記録になったんだっけ。


(右)コグンカンドリ、だったか。こんなのも保護されているんですね。でも、出来の悪い本剥製より、仮剥製の方が見やすいようにも思います。


見学が終わったら、ショップでお土産!