大阪の穴 Part2
最初に作った「大阪の穴」以降も、いくつか「新穴」を発見しました。また、最初の調査から10年近く経ち、私自身、忘れているところも多々あり、これ以上忘れぬ為にももう一度、情報を整理してみることにしました。
今回は地図を掲載していますが、矢印は(おそらく)あまり正確ではありません。鉱山の名前も、間違っているものがいくつかあると思います。
多数のコウモリが生息している廃坑、穴は場所が特定できぬようにしてあります。保護のためですので、あしからず。また、一般的に知られていない鉱山も、環境保護のため、場所を明示していないところがあります。問い合わせて頂いても返事できませんので、これも、あしからずご了承下さい。
坑道内の様子を載せているところもありますが、かなり危険(らしい)です。真似をしないで下さい、といっても、私自身は入って中を確認している訳ですので、自己責任で、と言うことでお願いします。このHPを見て入ったら事故にあった、なんて文句は言わぬように、くれぐれもお願いします。ちなみに、私の調査地でも落盤のあった坑道はいくつもあります。調査中でしたら、閉じこめられていたでしょう。
調査当初は、コウモリが生息する廃坑(穴)は公開すべきではないという考えでしたが、極めて少数が利用しているような穴では、私自身、継続調査していませんし、まあ、ちょっとのぞいたくらいでは、コウモリの生態に影響はないと思われます。これらの廃坑、あるいはどこかの穴でコウモリを発見された時は、ご一報下さればうれしいです。ただし、写真を撮るくらいにして、なるべく刺激しないで下さい。(といっても、内部調査を推奨している訳ではありませんので。)
これを見て、コウモリに興味を持たれた方、調査を引き継いで下さる方がいればうれしいです。ただし、洞穴性コウモリの寿命は、20年とも、30年とも言われています。バンディング調査をすると、それくらい付き合う覚悟がいるかもしれません。
鉱山は、順不同です。
地図は主要な地名がどこかに入っているので、わかると思います。わからない場合は、わかる努力をして下さい。
場所を教えたくないところは、縮尺が大きかったり、マークがありません。
「コウモリ屋の独り言」は、当然私のコメントです。
「石屋さんの知恵袋」は、鉱物の専門家(ら)から頂いたコメントを、場合によってはちょっとアレンジして書いています。
多田銀山
言わずと知れた、有名な銀山です。
改修前の青木間歩。
テングコウモリが生息したこともある、良い穴だったのですが。
現在は改修されて、ただの観光地になってしまいました。入ると電気も点き、コウモリは期待できません。この近くに、「空気穴」という説明板が付いたところがあります。石屋さんがコメントを下さっています。
瓢箪間歩です。数十m入ったところで、二股に分かれて終わります。
神社からまっすぐの道を進んだところに、何カ所かズリ山があり、坑道がいくつも、残っています。
神社の上にも坑道があったように思いますが、記憶が消えています・・・・・。
以下の写真、どの場所だったのか、坑道内の様子は?、というような記憶が飛んでしまっています。ザイルを使ったり、ハシゴを使ったり、けっこうハードな調査をしていますねえ。
地図、左上矢印は玄能間歩です。地元の研究者が、埋蔵金探しで現在も「採掘」されているので、調査には注意が必要です。(というより、入らぬ方が良いと思います。)
コウモリ屋の独り言
前記の通り、昔の青木間歩ではコウモリの記録はありますが、現在の状況では無理でしょう。
瓢箪間歩ではキクガシラコウモリの記録があります。神社上の廃坑では、かなりの頭数が生息している穴があります。
玄能間歩ではキクガシラコウモリ、テングコウモリの記録があります。現在も地元の方が調査されている穴ですので、なるべく入らないようにお願いします。
石屋の知恵袋
多田銀山の空気抜き、水抜き穴は金山彦神社周辺に平行して走る複数の鉱脈を開発した際のもので、瀬戸谷(青木間歩の横の沢)に開坑している複数の江戸時代の坑道の付属です。
多田銀山でいう○○間歩は、封建時代に開坑されたもので、坑口の一つづつに表札が掛けられたようなものと考えてください。ですから、同じ鉱脈に開けられたものでも出入り口が違えば鉱山師(山師ーヤマシ)=開発者ー山主が替りますので呼び名も替ります。
S鉱山
大きなズリ山と、むき出しの岩があります。岩には、石英鉱脈が走っています。
ズリの最上部に、大きな抗口があります。
水が流れ、抗口付近はヘドロ状の堆積物で、沼のようになっています。
極めて細い坑道が、延々と続きます。下には、水が流れています。
約50mほど入ると、やや大きめの広間に出ます。真ん中に、柱状に岩が残されています。右側には掘り下げられた坑道がありますが、水没しています。
左側を進むと、上部に坑道が掘りあげられています。土砂止めの木組みが見えます。
木に切り込みを入れたハシゴが残されていました。
コウモリ屋の独り言
ごく少数ですが、キクガシラコウモリが生息しています。
石屋さんの知恵袋
このような、山の斜面や沢などに石英脈が露出しているところを特に石英露頭といって、鉱山開発の重要な手掛かりの一つです。
坑内のヘドロ状の青緑色の着色原因は銅イオンで、この鉱山が銅鉱石を目的として採掘されていたことを裏付けしています。
広間にある柱状の岩は龍頭(リュウズ)といって、鉱脈中の頑丈な部分をこのように堀り残しておいて、支柱とするとともに、立坑や斜坑からの作業用の綱などの保持部として用います(右側の水没部分のためのもの)。
左奥の木組みは、上部の鉱石を掘り落とす作業用の棚で、このような鉱脈を直接追いかけながら掘り進めた坑道を、樋押し坑道といいます。
梯子やこの掘り方などから、この鉱山が封建時代のものか、それ以降でも家内工業的に稼工されものであることが判ります。
柿ノ木鉱山
瓦などが散乱し、当時ここに家があったことを暗示しています。いつの時代、どんな方が住んでいたのでしょう?
石段があり、たいへん雰囲気のいいところです。
何十年経っても、ズリ山には草木が生えません。
数mの試掘抗です。
本抗と思わしきところは縦穴で、2mほどで閉塞しています。途中に横穴があるみたいですが、よくわかりませんでした。
コウモリ屋の独り言
試掘抗にグアノがありましたので、キクガシラコウモリがまれに、休憩に利用している可能性があります。発見したら、お知らせ下さるとうれしいです。
石屋さんの知恵袋
瓦の散乱していたところは、山神社の跡です。鬼瓦は別のところで保存しています。
「本坑」と記載されているところは「本坑」ではなく、このレベルより上位のものはほとんどが旧坑です。本坑はブロック、コンクリートで閉塞されています。
ズリの周りに見えるシダ植物はヘビノネゴザ(金山草ーカナヤマグサともいう)で、銅鉱山跡によく見かけるものです。硫化鉱物由来の硫酸イオンが植物の生育を阻害するために、耐性種のみが繁茂しています。
如意谷の廃坑
車道と平行した谷にあったと思います。一応はハイキングコースのようで、私は北側の池から下りましたが、南側から歩く方が近いと思います。
こちらは、試掘坑みたいでした。1mほどでおしまい。
これが本命の廃坑でした。穴は2ヶ所、だったかなあ。下がドロドロ。
ドロ(?)はけっこう深く、底なし沼みたいに長靴がズブズブ入っていきます。
コウモリ屋の独り言
何とか苦労して奥に入ると、コウモリのグアノが何カ所かに見られました。大きさから考えると、おそらくキクガシラコウモリです。コウモリは同じ場所にぶら下がることが多く、こういう風に同じ場所にウンコが溜まっていきます。多数が入る穴ではなさそうです。キクガシラコウモリが気まぐれに使っているんじゃないでしょうか?足元が悪いので、どちらかというと入りたくない穴です。テングコウモリでもいれば、うれしかったのですが。
谷山谷の廃坑(名称不明)
箕面市白鳥3丁目か、石丸3丁目あたりの道を北へ。水神社があり、その先だったと思います。
入り口は大きく、開いているが奥行きはありません。
左下に掘り下げられている感じですが、奥の状態はわかりません。
コウモリ屋の独り言
コウモリの生息は、おそらく無理です。
番外編 箕面の防空壕?
道路西側(山側)脇に開口しています。コの字型に抜けています。都会の穴に多く見られるように、ゴミがほり込まれています。長椅子と布団もありましたので、誰かが生活していたのかもしれません。砂質で危なそうな穴で、実際、この北側にも2,3ヶ所痕跡はありますが、それらは落盤で破壊されているようでした。
コウモリ屋の独り言
開口部が大きいので、コウモリは入らないと思います。グアノもありませんでした。
平尾旧坑
石屋さんの間では非常に有名な穴、のはずです。
クテナス石、シューレンベルグ石、大阪石などが見つかっています。また、ミノオメクラチビゴミムシという、洞穴昆虫の基産地(新種記載した個体が採集された場所)だったと思います。
私が調査を始めた1999年、2000年あたりは入ることが出来ましたが、大西さんが珍しい鉱物を報告されると愛好家がどっと押しかけ、(おそらく)土地の所有者が入れないようにした、と言う噂で、私自身、2001年以降、行ったことがありません。
泥状の堆積物で入りづらい坑道、水のたまった坑道、広間になった坑道の3つがあったように記憶しています。一本は、奥で2分岐していたように思います。広間状の坑道で、いろいろな鉱石が産出していたらしいです。どういう状態で立ち入り禁止にしているのか、本当に入れないのかどうか、現在の状況はわかりません。
コウモリ屋の独り言
私は確認していませんが、時々コウモリが入っていたそうです。使うとしても、ごく少数が休憩に使うくらいだと思います。
秦野鉱山
鉱物の採集会がよく行われていると思います。たぶん、堰の上の広場のようなところで鉱物を拾われるのでしょうけど、戦争マニア(?)が戦争ごっこでもするんでしょう、土嚢が積まれて陣地が作られています。ちょっとやりすぎじゃないでしょうか。
本抗近くには、コンクリート製の、何かの施設の跡が残っています。このそばに、短い坑道があります。
本抗と思われるところには、大きな開口部があります。ザイルで降りると、底に小さな隙間があって、入ると短い坑道があったように思います。大きな開口部の少し下に、ほとんど埋まりかけの坑口があります。やや下向きに入り、そこから数十m、全く立ち上がれない坑道が続きます。水没部分が3mほどあり、そこを抜けると最後は大広間のようなところへ出ますが、そこからまた坑道が続きます。細すぎて、最後までの探索は断念しました。
石澄の滝方面に、試掘坑らしき短い穴が2つほどあります。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリが生息する貴重な廃坑です。用のない方は、なるべく入らぬようにお願いします。坑道内には、鉱物らしきものは全く残っていません。
アライグマ、ハクビシンが無人カメラで撮影されています。
大萱原鉱山
住宅地のすぐ裏手にあります。行けば思い出しますが、詳しい場所はきっちり示せませんでした。まあ、このあたりです。
2000年頃には水は下の写真ほど多くなく、内部まで入ることが出来ました。20mほど入るとさらに水位が深くなり、そこから先は入れませんでした。かなり大規模な坑道だったように記憶しています。
なぜこんなに急に水位が上がったのか、不思議です。スコップを持ってきて排水しようかとも思ったのですが、さすがに出来ませんでした。
この坑道の上にも、細い坑道がいくつか残っています。タヌキのトイレ場になっていました。
水没する前の写真です。
コウモリ屋の独り言
大規模な穴で、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリが生息する、すばらしい穴でした。かすかな隙間を通って、コウモリが入っているのかどうか知りたいですが、生息は期待薄かもしれません。なぜこんなに水位が上がったのでしょう?また、絶えず大量の水が流れています。何かに使えそうな気もするのですが。
石屋さんの知恵袋
多くの写真に見受けられる湧水ですが、起源は2通りあって、そのレベルより高位置の坑口、岩盤の表面裂罅(レッカ)よりの天水(テンスイ=雨水)の流下、それとその鉱床形成の根源である地下熱源よりの熱水の湧出です。
温泉というより冷泉と考えてください。天水が沢、谷筋の裂罅から地下熱源に向かって流下し、密度の小さな熱水となって反転上昇、温度低下に伴う過飽和から熱水鉱脈を形成した後、再び地表へ噴出、さらに大気中へーーーという水の大循環を遥か大昔から延々と続けてきた名残りです。
因みに、有名な川西市平野の三ツ矢サイダーの炭酸泉ですが、同じような鉱泉を大阪、京都、兵庫の府県境一帯の鉱山地域で見ることができます。
?鉱山
竹林にぽっかり空いた穴です。
一見したところ普通の手掘りの穴かと思いましたが、けっこう大きな穴が下向きに掘られています。台状になったところがあり、ハクビシン親子が生息していました。坑道は左右に分かれつつ下向きに掘られ、最後は急な坂で、水没していました。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリが生息しています。ハクビシンも生活していますので、用のない方はなるべく入って欲しくない穴です。内部に鉱物は(おそらく、全く)残っていません。
金山間歩?木代鉱山?
資料では金山間歩となっていますが大西さんの話では木代鉱山の可能性もあるらしいです。
入り口の向こうに坑道が見えます、が、入ってすぐに足下がなくなっています。坑道の下を掘り下げたため道が落ちた格好です。大学の探検部に同行してもらい、調査しました。
10mのワイヤーハシゴ2本をつないで、やっと下にたどり着きます。一番下から横に、途中からも横へ入る坑道があります。
入るのさえ大変な穴で、どうやって採掘作業をしていたのでしょう?上から崩して、どこか横穴から運び出していたのでしょうか?私が知る限り、「最強」の穴だと思います。ズリは残っていなかったと思います。(そう言う意味でも、こちら側は搬出側ではないのでしょうか?)
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリが生息しますが、おそらく休憩用程度でしょう。
桐山鉱山
このあたりは、穴だらけです。古い集落があり、裏の竹林内に2,3の坑口の痕跡があります。
北側の谷に、大きなズリ山があります。これは湖側からもよく見えます。その横に、数個の坑道が残っています。いずれも入るだけでやっとの大きさです。掘り下げられている坑道が多く、ハシゴやロープが必要です。かなり複雑に掘られています。鉱脈を追って掘っていたのでしょう。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリが生息します。近くの、兵庫県側の穴でモモジロコウモリが生息していますので、ここにも来ていておかしくないのですが、調査が困難です。
天狗鉱山
かなり古いらしいです。上部に祠があり、谷を降りるといくつか穴が開いていました。いずれも、隙間程度の小さな坑道しか残っていません。
コウモリ屋の独り言
コウモリは期待薄でしょう。
石堂鉱山
すみません、写真が見あたりません。ズリがあり、その上部に、3ヶ所の坑口が並んでいます。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリが見つかっていますが、一時の休憩用でしょう。
千本鉱山と駒宇佐鉱山
あまり、自信はありません。両方ともゴルフ場でつぶされたのではないでしょうか。@千本鉱山らしきところに穴が一つ現存しますがオオゲジだらけでした。入ってすぐは広いけど、短かったように思います。
A駒宇佐鉱山はさっぱりわかりませんでした。
コウモリ屋の独り言
オオゲジとの距離がものすごく近くて、気持ち悪かったような記憶があります。コウモリは無理でしょう。
この画像を探偵ナイトスクープのスタッフが見つけ、オオゲジを取りに行きたい、との連絡がありました。探偵ナイトスクープに出演したきっかけの写真です。連絡があったときは季節が悪くて、さらに、詳しい場所は覚えていなくって、別の場所に取りに行きました。いきさつはここに書いてあります。
肝川 岩ヶ谷鉱山でしょうか?違いますよねえ。
道路の北側にズリが見えます。極めて細い坑道が残っており、1mほど下に水が見えます。よく見ると、右に2mほど進むと水は無くなり(坑道がやや登っているらしい)、坑道が続いていますが、とても入る気にはならない細さです。細い、短い坑道、痕跡は他にも何カ所か、あったように思います。
コウモリ屋の独り言
コウモリは、ほとんど期待できません。
辻が瀬鉱山
ズリと、坑口の痕跡が残ります。坑道の一つはゴミ捨て場になっています。縦穴なのでモノをほかしやすかったのかもしれません。
コウモリ屋の独り言
コウモリは無理でしょう。
石谷 屏風岩鉱山か、違うか、
ゴルフ場のすぐ横の谷にあり、ズリも少量、細いが長い坑道があります。そこそこいい感じなんですがゴルフ場の排水?が流れていて泥状になっているのが気になります。坑道はせまいけどいい感じ。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリの記録があります。調査がかなり以前で、坑道の記憶がありません。そこそこの数が入る可能性もあります。
とんごの道、って書いてあったけど・・・・・・
上止々呂見に鉱山がある、との記述を読んで、うろうろしていて見つけました。古い、苔むした石組みと坑口の痕跡がありました。ここも結構いい雰囲気、でしたが、数年前よりほ場整備が入って、おそらく完全に破壊されたと思われます。
コウモリ屋の独り言
コウモリは、とても無理でしょう。
島本町・浄土谷の穴
すみません、写真が見あたりません。
(おそらく)民有地にある廃坑です。手作りの別荘様の建物があり、フェンスが作られています。どなたもおられないようでしたので、調査しました。細い穴ですが、横に長く伸び、最後は縦穴になっていました。
コウモリ屋の独り言
私は確認できませんでしたが、紹介して下さった方はコウモリを確認しているそうです。「小さかった」っておっしゃっていましたが、さて、コキクガシラコウモリでしょうか?
野間の穴
すみません、写真がありません。
道路脇に、民家の横にコンクリートの壁があり、ゴミ消却機が置かれていてその奥にあります。小屋のようなものがあるのでわかると思います。
おばさんにことわって入らせてもらいましたが、15mほど這っておしまいでした。石がゴロゴロしていますが、鉱石なのか、タダの石なのかはわかりません。
コウモリ屋の独り言
おばさんの話では昔はコウモリを見たことがある、っておっしゃっていましたが、環境と状態から考えるとちょっと無理だと思います。
武田尾の廃坑
有名な廃線軌道跡のハイキングコース、向かい側にあります。
奥行きは10mほどであまり長くありませんが、けっこう大きな穴です。一時、ホームレスが住み着き困っていたら、いつの間にかいなくなりました。今度は、ベッドはじめ、多量の生活物資が残され、それに困っていたら、(おそらく)大雨で増水して中のものがほとんどすべて流され、もとの良い感じに戻りました。
情報では、この上部にもいっぱい穴があると言うことで探してみたのですが、よくわかりませんでした。付近にズリ等の、鉱山の痕跡もありません。
コウモリ屋の独り言
ホームレスが住み着くまで、いつもコウモリが見られた、すばらしい穴です。アプローチも簡単で、危険も少ないと思います。コウモリを見つけたら、お知らせ願います。
生瀬・ダム試掘坑
武庫川のこの部分に、レンコンダムとか言う、堰に穴が開いたダム(?)を作る計画があるそうです。検索しただけで内容は読んでいませんが、こんなページがありました。
ハイキングコース脇に、試掘抗が開口しています。一番下の坑道は、昔はしっかりした鍵がかかっていたのですが、最近は鍵が壊され、いつでも簡単に入れるようです。手前に上に上がる階段があり、そこを登ると、2カ所、試掘坑があります。こちらは昔から、鍵が壊れています。
川の向こう側にも3カ所ほど、抗口が見えますが渡る方法がありません。
(入り口の写真が見あたりませんでした。)
コウモリ屋の独り言
断面は大きく、抗口もコウモリが入りやすい形状ですのに、グアノ等、コウモリの痕跡が全く見あたりません。なぜでしょう?
福知山線 廃線軌道跡
図書館で、古い地図をコピーしましたが、よく見えないですね。
有名なのは武田尾、生瀬間ですが、武田尾の向こう側にもいくつかトンネルが残っています。ただし、橋がなくっなているので、武田尾側からは歩けません。
ちなみに、このコースでは、道を譲ろうとした方が川側に落下し、亡くなった事故がありました。JRはハイキングコースとは認めていません。
コウモリ屋の独り言
私は確認したことがありませんが、ネットや友人の話では時々、コウモリがいるそうです。キクガシラコウモリと、テングコウモリの情報があります。
テングコウモリは秋、あるいは春先がねらい目かもしれません。天井にぶら下がるのではなく、壁際の細い隙間に入っている時があります。
大谷鉱山(黒川鉱山)
比較的最近まで掘られていたと思います。本坑と思われる場所から、鉄の線路が出てきています。某HPではトロッコも写っているような記憶がありますが、私が行った時は気が付きませんでした。上下に、2,3の坑道(痕跡)があったように記憶しています。
矢印より、もう一つ西側の谷だったかもしれません。踏み分け道はあったように思います。
一つだけ、進入可能です。数mでおしまいだったと思います。
コウモリ屋の独り言
キクガシラが休憩に使うくらいは出来そうですが、グアノなど、生息の痕跡はありませんでした。
初谷の廃坑
ハイキングコースの脇に開口しています。あまりにも細く、入る気になりませんが、長いかもしれません。
さらに進むと、左側に一カ所、川向こうに一カ所、穴があったように記憶しています。奥行きは、せいぜい1mほどです。
コウモリ屋の独り言
最初の小さな穴は調査したいのですが、とにかく細すぎます。コウモリはむつかしいかもしれません。見える範囲では、痕跡はありませんでした。
・・・・・鉱山
20mほどの、入り口はほとんど埋まりかけの試掘坑が上下に二つあります。
その上部には、天井が一部崩落した、水の貯まった坑道があり、さらにその上に大きな坑道があります。入り口は崩れていますが、内部は大きく、鉄の線路も一部、残されています。最後は横の谷に開口しています。総延長、200m前後です。
その上部にも、崩落した坑道が一つあります。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリが最大250頭ほど冬眠し、夏には出産哺育が行われる、大阪最大の生息地です。テングコウモリ、コキクガシラコウモリも生息します。
石屋の知恵袋
マンガン鉱山です。良質のマンガンが採掘され、ドイツのUボートに積載された蓄電池の材料になっていた、という噂もあります。(眉唾物の話かもしれません。)
赤松鉱山
すみません、画像がありません。
電波塔のようなものの下に開口していたように記憶しています。横にわずかな隙間はありますが、トタン板でフタをされています。胴長なら入れるかもしれません。
回りは開発され、ズリのようなものは残されていなかったように思います。
コウモリ屋の独り言
大きさ的にはコウモリの生息に十分でしょうけど、奥行きがわかりません。また、このフタではコウモリの出入りが出来ません。再調査が必要でしょう。
西ヶ谷
記憶が消えかけています。残された写真を見ると、非常に良い穴です。水没で入れなかったんだと思いますが、再調査が必要でしょう。
コウモリ屋の独り言
この写真を見ていると、コウモリの可能性は十分あります。水深の問題でしょうか。
槻並鉱山
柿ノ木鉱山同様、いい感じです。古びた石段、石組みに大きな坑口の痕跡、あちこちにズリがあります。
下の写真が、縦穴だったのかどうか、記憶にありません。
コウモリ屋の独り言
「グアノ少量」とメモに書いてあるのですが、写真は撮っていませんし、記憶が定かではありません。再調査が必要です。
勝尾寺鉱山
資料で鉱山マークのあった場所を書いておきます。昭和中期まで掘られていたらしいので期待しましたが、90%くらい埋まった坑口があっただけです。ズリも少量でしたので、場所が違うのかもしれません。道路幅は狭く、駐車場所がありません。
コウモリ屋の独り言
資料と友人の話でかなり期待したのですが、場所がわかりませんでした。
野間出野
すみません、写真がありません。
ファイルには上記のように書かれているのですが、その後、何回かここを通っていますが再確認していません。縦穴はコンクリートの壁の上だったように思うのですが、よく覚えていません。
対岸にコンクリートが見えるのですが、確認に行ってません。
コウモリ屋の独り言
他に穴があればコウモリの可能性はあるでしょうけど、縦穴は入りそうにない大きさだったと思います。
民田鉱山と、千軒
手元の資料では、「ハイキングコース脇に水没した坑道が一つあります。かなり離れた場所に整地された場所とズリ、埋まった坑口が一つ、坑口らしき場所がいくつかありました。」と書いてあるのですが、記憶が定かではなく、どこを歩いたのか、わかりません。
千軒鉱山???
これも、手元の資料に、「民田あたりに鉱山マークがあるので行ってみました。金グソ(精錬くず)で出来ているらしい小山があり、期待しましたが坑口らしき場所が2,3あっただけで確実な証拠はありませんでした。」と書いてあるのですが、どこをどう歩いて、下記の金グソを見つけたのか、よく覚えていません。
普通、鉱石は別の場所で精錬するものだと思っていましたが、ここでも焼いて(?)いたのでしょうか。
コウモリ屋の独り言
おそらく、探せば穴があちこちにあるものと思われます。この近くでモモジロコウモリが見つかっているので、もっとデータを収集したいところです。
民田
すみません、写真が見あたりません。
道路脇に1カ所、穴が見え、その裏側の谷(?)には、穴がいっぱいあります。横穴や短い縦穴があったように思いますが、記憶が定かではありません。炭焼き用の木を切り出す作業が数年前に行われ行われ、丸裸になった時、比較的わかりやすかったですが、再びブッシュ化しているものと思われます。作業のおっさんが廃坑をトイレ代わりに使っていたらしく、それから調査する気がなくなりました。まあ、もう大丈夫だとは思いますけど。
コウモリ屋の独り言
コウモリの記録があります。この近くでは、出産コロニーも見つかっています。
内馬場鉱山
手元の資料に、「雨森山へ登る道から少し離れた谷にあります。坑口の痕跡がいくつかと坑道が一つ残っています。唯一の坑道は入ってすぐに縦穴があり水没、その向こうに水平の坑道が見えるのですが縦穴のため行けませんでした。」と書かれていますが、具体的な場所をよく覚えていません。
コウモリ屋の独り言
うろ覚えでは、上記記載の縦穴のある廃坑は、大きくもないけど小さくもない、という感じだったと思います。縦穴には水が貯まっていたような記憶もあります。キクガシラコウモリが休憩に使う可能性がありそうです。
小路旧坑と、その付近
穴は私の知っているところだけ抜粋しましたが、友人は20以上の廃坑をプロットしていました。詳しい地図もあるのですが、ゴミ焼却場が出来てしまったので、あまり意味が無くなってるかもしれません。
詳しくはこちらに書いてありますので、ご参照下さい。同じ事が、こちらにも書いてあります。動画はこちらから見られると思います。
結果から言うと、ゴミ焼却場造成のため、おそらく壊滅状態でしょう。
開発以前からコウモリの調査をしているのは行政も知っていたはずですが、協力の依頼は私には来ませんでした。おかげで、同じ穴で別々の研究者がバンディングするという、おかしな状態になっていました。
ここは穴ごとに、生息するコウモリが異なっていました。行政は、ここらは穴だらけなんで、一つ二つつぶしても影響はない、って説明していました。そんなデータ、見たこと無いのですが。
はがれた岩が坑道を塞いでいます。この下は数mの縦穴です。最初は怖くてこれ以上調査しませんでしたが、コウモリが奥へ飛んでいくのを見て、仕方なく(?)ここを乗り越えて調査することにしました。ずっと極めて細い坑道が続き、最後はこんな色の鉱石?、滲出物?で終わっています。この部分を採集して専門家に分析してもらったそうですが、結果は聞いたけど忘れました。
今なら、こんな無茶はしないでしょうねえ。数m這います。
あ、この人は、MBSのカメラマンです。カメラは数百万円、以上だったか。よく、こんなんを持って這いますねえ。
名月鉱山
すみません、画像がありません。
コンクリートで完全にフタをされた坑道があるそうです。池のそばにも坑道があると言うことで探したことがありますが、見つかりませんでした。
コウモリ屋の独り言
穴がないのでコウモリは無理。
芋谷のトンネル(柱本のトンネル)
紀見峠の東南方向にあります。明治時代の、手掘りのトンネルです。
2009年のはじめに内部で崩落があり、それから通行止めにしているそうです。それまでは現役の穴だったのですが。
(左)崩落部分です。石組みとの接続部の、上部が崩れたようです。
(右)開口部をこのようなネットで覆っています。
コウモリ屋の独り言
ここでは、テングコウモリやキクガシラコウモリが見つかっていたのですが、こういう閉鎖の仕方ではコウモリは利用できません。コウモリの生息がわかっていれば、もっと違った形のフェンスを作ってくれたでしょうか?残念です。
屯鶴峯の軍事施設
敗戦の半年ほど前から掘りだしたらしいですが、実際に何かに使ったのかどうかは知りません。別の場所にもう一カ所あるのですが、そちらは京都大学が地震の研究(?)に使っているそうです。壁は土質で、崩れている場所が多くあります。
コウモリ屋の独り言
テングコウモリ、キクガシラコウモリが見つかっています。
安威倉庫跡地
軍事倉庫跡です。図面では4本の坑道が、奥で繋がっている事になっています。水が深すぎて調査できません。ボートを浮かべている写真を見た記憶がありますが、定かではありません。
解説の板は設置されていますが、穴そのものを保存しようと言う感じはありません。
コウモリ屋の独り言
穴の規模から考えるとコウモリがいても不思議ではありませんが、坑口が樹木に覆われ、出入りしにくいかもしれません。可能性は五分五分か、それ以下でしょうか。入り口の土さえ除ければ簡単に排水できるんですけどねえ。
某・導水路
昔、導水路に使われていたそうです。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリの出産哺育コロニーがある人工洞です。コキクガシラコウモリ、モモジロコウモリも確認されています。大阪近郊でモモジロコウモリが見られるのは、ここと、国崎くらいです。全国的に見ると、モモジロコウモリはそんなに珍しいコウモリではないのですが。
某・トンネル
私のネットをご覧になった方から、教えて頂きました。ありがとうございます。
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コウモリ屋の独り言
季節により、ユビナガコウモリが多数利用する穴です。少数のキクガシラコウモリが、時々見られます。
永楽ダム・導水路
大阪府、熊取町のダムです。排水路近くに穴があります。ダムの一番下にもう一方の出口があります。
コウモリ屋の独り言
ダム導水路というのは、いつ水が流されるかわからないので非常に怖いです。2,3ヶ所にグアノがありましたので、時々キクガシラコウモリが利用しているようです。
淡路島
展望台の基礎部分が部屋のようになっており、その中にコウモリがいました。最初に目を付けて調査されたOさんがすごい。
大きな土管です。ここにもコウモリがいました。途中で、天井部分がへしゃげた所もありました。
ダムとダムをつなぐ導水路です。多数のモモジロコウモリがいました。
千早隧道
雰囲気はいいトンネルです。片側は工場の駐車場が近く、近寄りにくい感じがあったように記憶しています。
コウモリ屋の独り言
キクガシラコウモリが少数見られました。穴の場所、規模、回りの環境から言うと、もっと多数のコウモリが利用しても良いと思うのですが、グアノはあまり気が付きませんでした。
生駒・七面山
石切駅から、くさかコースを登って、石切場の反対側あたりにある神社?、修験場?、にあります。いわゆる胎内くぐりのように、ぐるっと回って別の場所に出る仕組みです。内部には地蔵などがあります。あまり長くありませんが、せまいので頭を打ちます。
コウモリ屋の独り言
大阪の哺乳類の文献を調べていると、「生駒、コキクガシラコウモリ」というのがあちこちに出てきます。昔、このあたりは枚岡市だったところで(今は合併して東大阪市)、枚岡市史の、「枚岡市の自然」というところで、記録が載っているのです。穴の規模や雰囲気から考えると、コキクガシラコウモリが入るような穴には思えません。しかし、それを執筆したのは博物館にも出入りされていた方ですし、コウモリと間違うものは他には考えにくいので、やっぱり当時は生息していた、と言うことになるんでしょうか。かなり念入りにグアノを探しましたが、痕跡はありませんでした。
このコースをハイキングされるときは、ちょっと寄ってみて下さい。
私市・軍事施設
雑木林のような所に、2,3ヶ所、穴が残っています。時々、地元の方が見学会をしているような感じですが、保存会のような大規模な組織でもなさそうです。
コウモリ屋の独り言
いい穴ですが、コウモリの雰囲気はありません。プライヤキリバという、洞穴で休息する蛾が、ヤマほどいます。