野鳥カルテ
2004年 7−9
2001年 9−12
2002年 1−3 4−6 7−9 10−12
2003年 1−3 4−6 7−9 10−12
2004年 1−3 4−6 7−9 10−12
2005年 1−3 4−6 7−9 10−12
タヌキ 9月17日
オオシロハラミズナギドリ 9月15日
ドバト 8月2日
ツバメ 8月2日
タヌキ 7月10日
フェレット 7月9日
カワセミ 7月7日
タヌキの放獣
9月27日
元気ですし、3本足で結構動くようになったので堺市の里山で放獣しました。本来は保護地での放獣なのでしょうけど、あとでよく聞くと町のど真ん中でした。そこで放せば、「毛のはげたビッコのタヌキ」で再保護されて、まわりまわって帰ってくる可能性があります。交通事故の可能性もさらに強いので、まあ、タヌキ程度(すみません)の生き物なら数kmの移動は良いでしょう。術後まだ10日で、あとのリハビリは本人次第。
結局、当然といえば当然でしょうけど、全く慣れませんでした。表情なく噛みついてくるので危険でした。
皆様も傷ついた野生動物の保護には十分ご注意下さいね。手負いの動物にケガを負わされたり、死亡した例もあります。
こんな感じのところ。 | 写真を撮る前に逃げ込んだ。 |
タヌキ
9月17日
タヌキの交通事故が来ました。保護地は大阪府でも有名な、タヌキの死体がよく見つかる郊外の国道です。
秋の、子供の分散期なのでしょう。この子も今年生まれの子でした。
骨盤骨折と大腿骨骨折、腰の関節の脱臼です。幸い内臓関係は問題なく、骨折も整復できないほどではありませんでしたので手術しました。
ピンニングとプレートで固定しました。ピンはあまり高いものではないので気になりませんが、プレートは1枚2万円、ねじが1本2000円ほどします。なんでこんなに高価なんでしょう?
タヌキの恩返しに期待しておきましょう、とはいえ、やっぱり野生のタヌキはこわい。表情も変えずに咬みに来ます。
回復も若いからか、野生だからか、驚異的。2,3日で3本足ながら歩いています。そうそうに山に帰ってもらいましょう。
手術前と | 手術後。 |
ミズナギドリの死亡
9月19日
残念ながら、19日に死亡しました。
食事を受け付けなくなり急に衰弱したようです。剖検により肝臓の変色と腸閉塞が認められました。
海鳥なので海水を与えるのか?という質問が来ていました。また、そのようなことを書いている本もあるのですが実際は必要なのかどうかわかりません。オオミズナギドリのケースでは海水魚(イワシ、キビナゴ、アジ等)の強制給餌だけで1ヶ月近く飼育出来ていたので、その経験から、しいて考えませんでした。海水と真水ではたしかにかなり環境が違うので水浴もやっぱり海水が望ましいのかもしれません。そうなると、やっぱりかなりの設備が必要になります。公的なリハビリセンターが欲しいですね。
塩類腺と呼ばれる、余分な塩分の 分泌器官が嘴の上にある。 |
こんな所に爪がありました。 |
台風で迷う?珍しい海鳥保護 大阪
9月17日(金)
朝日新聞 大阪版
及び、アサヒ・コムに掲載→ここ(いつまであるんでしょう?)
国内では7例ほどしか観測されたことがない珍鳥、オオシロハラミズナギドリとみられる海鳥が、大阪府内で保護された。鳥に詳しい大阪市立自然史博物館の和田岳学芸員は「西日本に相次いで上陸した台風に流されて迷い込んだのではないか」と話している。
鳥は体長約40センチ。15日夕、同府河内長野市の自動車販売店のわきでぐったりしているのを従業員らが見つけた。保護している浦野動物病院(同府堺市)の浦野信孝院長によると、外傷や骨折はないが、水をはじくための羽根の油分が失われているという。
オオシロハラミズナギドリは、太平洋上で生活し、チリ沖とニュージーランド沖の島で繁殖する。長期飼育は難しいので同病院は、体力の回復を待って海に放す予定だ。
(2004/09/17)
保護された珍鳥のオオシロハラミズナギドリ
=大阪府堺市の浦野動物病院で(同病院提供)
というような大事になってしまいました。
それにしても、朝日新聞は情報が早いですねえ。博物館MLに紹介して30分で電話がありました。
みなさま、情報が早くて正確な、朝日新聞を取りましょう。
(って、別のとことでは別の新聞を推薦していたのは、気のせいかな。)
・・・・ミズナギドリ
9月15日
知り合いの獣医さんから画像添付メールが来ました。
雑用に忙しくて、一見して、
「オオミズナギドリです。台風でよく落ちてきて大阪市内でも時々保護されますね、外傷がなければ外海に浮かせばいいです。」って返事をしました。さらに、いつものせりふで「いらなかったら頂戴!」って付け加えました。
ということで持ってきて頂くと、どうもオオミズナギドリとは似ていない。ミズナギドリ科は間違いありませんが、絵あわせでたどるとオオシロハラミズナギドリに行き着きます。野鳥の会の図鑑では
”迷鳥として1962年名古屋市、1982年栃木県佐野市で台風通過後に拾得された”
となっています。20年に1回日本に来るの?そんなにめずらしい鳥?
(*その後、某新聞社から取材の電話があり、その方の調査では日本で過去に6−7例、最近では今年に沖縄で同じく台風後に見つかっているとか。それにしてもそんな頻度?)
(*さらに説明追加です。この鳥は陸地で保護されることが極めてめずらしいと言うことだけで、外洋航路ではよく見られる鳥らしいです。本来の生息地は小笠原近海だそうです。鳥屋さんは小笠原航路や釧路へのフェリーなどに乗り一日中これらの鳥を探すそうです。)
半信半疑で画像とデータを鳥の専門家に送りますと
確実な同定は現物を見ないと出来ないが、オオシロハラミズナギドリ(Pterodroma externa)で間違いないであろう。
その根拠として
・計測値はどの数値もシロハラミズナギドリよりはるかに大きい。
・脚がピンクで、足先が黒。
・翼上面にM字型がほとんど出ない。
・翼下面の模様は、全面ほぼ真っ白で、黒いバーは短い。
というところがオオシロハラミズナギドリの特徴に合致、との事。
それであれば文句無しに大阪府初記録、たぶん近畿でも初記録。日本全体でも保護されるのは珍しい、と付け加えて下さいました。
すぐに放鳥しなくってよかった。
台風でめずらしい鳥やチョウチョウが飛んでくるのは知っていましたが、それが目の前にいるとは感激です。
とはいえ、責任も重大?
模様が違うだけで、オオミズナギドリなら適当に扱い、オオシロハラミズナギドリだからVIPという訳でも、もちろんないのですが。
ちなみに、私が大阪で初記録した鳥類・哺乳類はハクビシン、ヒナコウモリについで3つ目です。誰もほめてくれないので自分でほめておこう。(といっても発見はハクビシンだけで、あと二つは報告だけ。やっぱりえらくない?)
*友人が給餌風景をビデオに撮ってくれました。短時間ですが興味がある方はどうぞ。
((が、都合により掲載中止中です。))
(約7MBあります。右クリックして保存してからしか見られない、のかなあ?掲載したものの、見方がよくわかりません。)
あるいはこちらの方が確実。(当分はあるけどいずれ削除。)
なお、途中で鳥が鳴いていますがミズナギドリではありません。ウズちゃんです。念のため。
ドバトの放鳥
9月15日
8月2日の子を都市公園にて放鳥しました。
人工保育ではなく、来てすぐに自分でごはんを食べていたからか、人慣れはしていますが手乗りバトにはならず、そこそこ他の鳥たちにとけ込んでいるようでした。
全然手がかからなかったけど放せるとほっと一息、です。
(公園での写真はピンボケで使えませんでした。)
知り合いの獣医さんから
時々ヒナの種類の問い合わせが来ます。
(別々の獣医さんからです。) |
「ヒナの種類がわからない」、って電話があると、聞く前に「ヒヨドリです」、って答えてもほとんど間違わないようです。
いつも書いていますが、日本の獣医学は牛馬面山羊豚鶏です。やっと最近になって犬猫も。鳥、特に野鳥なんて全く勉強しません。獣医さんは動物のことは何でも知っている、というのは幻影ですのでお許し下さい。
でも、うちはどういう訳か、ヒヨドリは少ないなあ。ヒヨドリはこのサイズで巣から出る、すなわちほとんどは誘拐ですね。
そのまま育てて長期飼育されている子も多いようです。
さびしいので画像でも
Kさんからハシブトガラスの質問を頂き、愛鴉(?)の写真を頂きました。
保護したけれども放鳥出来ないので飼育されているのですが、気のう炎で獣医さんにかかり、治療代もそこそこかかったそうです。本来有害駆除もされている鳥なので、最初から、飼うなら病気の場合は治療費もかかる、というような説明をされていたそうです。
ペット化した野鳥の治療代というのはたしかに扱いがむつかしい。完全に誘拐で、放鳥できるものをそのまま飼っているケースでは心情的には通常の治療費、ということにしたいのですが、誤認であれ、善意の保護で放せなくなったものは野鳥と判断して無料で見てあげても良いような気がするんですが。
もっとも、相手が野鳥であってもそれなりの技術と経費がかかるので無料では絶対に診ない、という先生もおられます。
私の方は今のところはこの程度の数ですし、本業に差し支えるほどでもなし、コストも趣味の範囲で終わっていますのでなんとか楽しんでやらせてもらっています。
うーん、うちのブトちゃんを思い出してしまいますねえ。 |
ツバメの続き
8月19日
部屋を結構自由に飛ぶのでそろそろ放鳥を考えています。が、最近、片翼を時々下げています。
レントゲンを撮ると
尺骨が折れてくっついています。
どんな例でもレントゲンは撮るようにしようと思っていたのに、同じ失敗を何回も繰り返しています。言い訳すると巣立ちヒナの保護だったこと、保護時は翼は左右同じで骨の異常は全く考えませんでした。とう骨が折れていなかったのでブラブラにならず、外固定の代わりになって骨が変位しなかったのでしょう。結果オーライでしたがまたまた反省。
この骨で生き抜けるのかどうか、といっても秋になればますます時期的に放せなくなります。
しっかりリハビリして(といっても飛ばすだけ)、あとは本人次第。
時々、かなり羽を下げる。 | この状態なら一見普通。 |
*8月22日に大阪府南部のねぐらに放鳥しました。 見た感じではしっかり飛んでいました。友達に会えたでしょうか?
スズメ
7月
何もないとさびしいのでネットで頂いた写真をお借りしました。
スズメのヒナです。見ての通り足が悪い子です。
いわゆる、セキセイインコの腱はずれ、みたいなものです。私は漠然と先天性の異常と思っていましたが、ビタミン不足や栄養の問題と書いてある本もあるし、外的障害と書いてあることも。先天異常となると個人的には環境汚染とくっつけたくなるけどそう単純でもないんでしょうね。
ギプス(というか、足が広がらないように固定)で両足の運動を固定するとなおる、と書いてある本がありました。当方、残念ながらそういう技術は持ち合わせておりません。
結局うちの子は友人にもらってもらいました。飛べるので放鳥可能かもしれませんが、あまり上手ではないので壁に激突しがちです。
ドバト
8月2日
ドバトのヒナが突然ベランダに現れたとか。家には巣はない、とおっしゃいます。ではどこから?
最初から元気で自分でごはんを食べます。保護と言ってもこういうのは楽ですねえ。
1日中、ピーピー、人の顔を見るとエサをねだっています。
ツバメ
8月2日
1日、私がPL花火で外出しているときに何度かメールを頂いたようです。結局当方と連絡が取れず、近所の鳥屋さんへ連れていたところ、衰弱が激しく育つ可能性はないのでどこかに茂みに置いてきたら?と言われたそうです。
花火から帰ってメールでそのことを知り、引き取るので連絡を、とお願いし、翌日に引き取ってきました。
たしかに痩せていましたが2,3度強制給餌をするとその後は自分からミルワームを食べ出しました。
まあ、とりあえずはかわいいもんです。
カワセミの死亡
7月14日
強制給餌をしつつ骨折部位がくっつくのを待っていましたが、治る気配が無く、骨折部位の変位が大きくなってきたので手術に踏み切りました。
27G(と言ってもほとんどの人はわからないでしょう、0.3〜0.4mmぐらい)の針を入れました。
手術そのものは問題なく終わったのですが・・・・・・、麻酔から覚醒しませんでした。
手術は気管チューブを挿入し、吸入麻酔で行うのでいわゆる麻酔事故はほとんどないのですが、特に小鳥の場合、体重を下げるのがイヤで術前の絶食を行いません。そのため胃液の逆流、誤嚥が起こる可能性があります。この子も麻酔導入時に胃液の逆流が起こったのですぐに気道確保し、手術中は呼吸も心拍も安定していたのですが。
結果論から言うと展示用、あるいはペットとして生きる道を選べばよかったのかもしれませんが、治療の目標はやっぱり野生復帰なので、この子にはかわいそうでしたがこれを糧に次の子ではもっとしっかり対応するように心がけます。
ちょっと見にくい?左が翼の先方向 | ピンはきれいに入ってるんですけどねえ。 |
またタヌキ
7月10日
知り合いの獣医さんからの紹介です。T先生、ありがとうございました。
またまた堺市内のタヌキです。畑を見に行くとネットに絡んでいたそうです。おそらく4ヶ月ぐらいの子供。お母ちゃんにも見放されたのでしょうか?やっぱりうちのタヌキを思い出すけど、こっちは純粋な野生で噛みつきに来ます。まあ、これが本当でしょうね。幸いひどい絡み方はしていなかったので、麻酔なしではずす事が出来ました。というより、タヌキ寝入りというか、さわろうとすると一瞬はかみつきに来るのですがゆっくりさわると固まって動かないのです。連れてきた方が
”弱ってる” っておっしゃっていたのはこの勘違いではないでしょうか?
さて、この月数で自立できるのかなあ?とは思うけど、このまま置いておく訳にもいかないので保護した場所で放さざるを得ないでしょう。
*元気も食欲もあるので翌日に保護場所の近くで放獣しました。*
フェレット来院
7月9日
法律的には迷子なら警察、帰化動物と見るなら野生鳥獣で環境整備室、ここか週末の院長か、どちらにのせるか迷いつつ両方に掲載しよう。メインは週末の院長をごらん下さいませ。
*この子は新しい飼い主さんが決まり近日中にそちらへ行く予定です。*
カワセミ
7月7日
H先生からの紹介で遠くから連れてきて下さいました。ありがとうございました。
まだ ”宝石” 色までは出ていない、幼鳥のようです。カワセミに限らず、事故に遭うのは幼鳥が多いですねえ。
中手骨の骨折です。物理的には注射針でピンニング出来そうでしたが、経験上あの場所のピンニングはどうしても関節が固まる気がして、変位も少ないので外固定してみました。
体重は23g。野外で見ると存在感がありますが手に取ると小さな鳥です。頭と嘴がやけに大きい。
魚を強制給餌すると素直に飲み込んでくれるので楽です。同じ魚食性の鳥でも、サギはたいてい給餌してももどします。
でも、結構大食漢のようですし、この子に合うサイズの魚の確保がたいへんそうです。
白黒反転です。 |
カワセミのペリット、です。 |
ユリカモメもらって下さい。
7月3日
昨年3月に骨折で保護された子です。
知り合いの方に預かってもらっていましたが事情があり里帰りしました。
断翼しているので野生化では生きていけないでしょうねえ。キャットフードに餌付いているのでウンコはサギほどは臭いません。
本来、野に返せない鳥は安楽死なんでしょうが、治療する前から安楽死という選択も出来ずに命を助ける方向でなんとなく生かしていくと、どうしてもこういう問題に行き着きます。
しばらく飼うと人に慣れるかと思っていましたが、あまり人慣れはしていませんでした。ペットとしての飼育はやっぱりむつかしいかなあ。
最近のメール
野鳥の保護についてのメールを時々頂きます。ご覧になればわかるとおり、特に当方が高度の技術を持っている訳ではないのですが、他に聞くところがない、と言う事でしょうか?
話のネタに、最近の話題をいくつか紹介します。
>個人情報以外のメール内容をお断りなしに掲示板等に転載しますのでご了承下さい。
って書いてあるとおり、断り無しに最近の話題を転記します。
まあ、内緒にする事でもないので問題はないでしょう。(個人名や内容一部は割愛。)
静岡のOさんから
5月30日
>ツバメのひなを保護してます。
>近所の獣医さんに相談したら保温して生餌を与えてみるように言われました。
>一晩経ちましたが、リポビタンDは飲みますが、生餌は食べません。
>強制給餌というのはどうしたらいいでしょうか?
”近所の獣医さん”は何を教えたんだろう?
ポカリスウェトは思いついても、リポビタンDは考えた事はなかったなあ。
すごく元気になるんだろうか?
5月31日
>早速ミールワームを飼育ケースに移し飼育し、
>ビタミン剤も入手したいと思います。
>今日の昼から箱から顔を出し、隣りの鳥かごを覗いたり、ピーピーと
>鳴くようになりました。
>エサも頭の上にかざすと飛びついて食べるようになりました。
>一安心なのですが、どの位ミールワームをあげたたらいいものでしょうか?
>親鳥ではないですが、あのかわいい黄色い口をぱかぁと開けられると
>ついついあげたくなってしまいます。午前中は、強制的にやっていたので
>2時間おきに小さめのものを3匹くらいだったのですが、
>今は大きく口を開けるようになったので3cmくらいのを1時間に1匹
>(まだ1匹ですが)あげました。
ミルワームにも野菜やドッグフードを与えて栄養を付けさせて下さい。
特にツバメはビタミン不足になりやすいので ”近所の獣医さん” でもらって来て下さい。
腹八分目は大人の事で、赤ん坊は腹一杯になるまであげて下さいね。
6月25日
>先生のアドバスどおりミールワームとビタミン剤を与えています。
>落ちたときに折れたと思われる羽が抜け変わり、3日ほど前から部屋の中を
>自由に飛び回るようになりました。
>梅雨の晴れ間を見計らって放してやりたいと思います。
>そこでひとつ教えてください。今までずっとミールワームしかやってません。
>エサの取り方などのトレーニング方はありますか?
本当に良かったですねえ。大食漢なのでたいへんだったと思います。
食事のトレーニングはむつかしいですね。というより、考えた事がありませんでした。
本能に任せるより仕方ないのでは?放鳥の相談があったので静岡で有名なねぐらをお教えしました。ねぐらなら友達もいっぱい出来そうですし、知り合った子と次の日に一緒に食事に行ってもらえれば、と思いました。
その反面、先日来られた子は2週間の飼育ですのに
となってしまっています。
ツバメで ”有名” なビタミン不足による(と思われる)眼球の腫れです。ビタミン剤を獣医さんでもらっておられたようですが量が足りなかったのか、吸収が悪かったのか。
獣医さんで眼軟膏をもらっていました。鳥に軟膏はダメですよー。それに原因は目にある訳ではないのですから。二次的な炎症を防止する、と言う目的なんでしょうか?
少し痩せていて羽をふくらませていたので要注意です。といっても強制給餌しかできないので、食べない時の対応をお教えして飼育を継続して下さるようにお願いしました。
鳥は羽があるので痩せていてもなかなか気が付きません。台所用のはかり、とは言うけど1g単位での増減はわからないでしょうし。胸の筋肉の付き方と、慣れれば手にのせた感触で、太っているか痩せているかの判断も出来ると思います。
こんなメールと写真を戴きました。
>先週の木曜日に野鳥の雛を保護しました。
>今、アワとミルワームをあげています。少しずつですがミルワームを一人で
>食べれるようにもなってきています。
>あと、数週間したら放鳥を考えています。
>しかし、野鳥の種類がわかりません。
>現在の大きさはスズメぐらいの大きさです。たぶんこれ以上は大きくはなら
>ないと思います。
>羽に黄色いのが出てきました。
>もし、わかるようでしたら教えていただけないですか?
スズメサイズ、黄色と来ればおそらくカワラヒワでしょう。画像を見ると
これではちょっとつらいけど | こうなるとカワラヒワ |
カワラヒワもペットで飼っている人が多いのかな。続いて二人、長期飼育されている方の話を聞きました。
結果オーライで、食事もだいたい合っていましたが、種類がわからないまま飼育(しようと)するケースはよくあります。
カモメに菜っ葉はよくあるし、友人の獣医さんもカイツブリに菜っ葉をあげていました。
この時期になると、野鳥の会が巣立ちヒナの誤認保護に注意するようにポスターを送ってきたり、あちこちで宣伝しています。インターネットの動物関係の掲示板でも、 ”ヒナを保護した”、 ”元に戻せ” 、の繰り返しです。
私はスズメ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリなどの普通の鳥ならどんどん子供に捕らせても良いと思っています。どこかにも書きましたが私自身、スズメのヒナをひらって(誘拐して)はミミズを与えたりごはん粒を与えて殺していました。その罪滅ぼしを今になってしているようなものです。子供に生き物の生死をわからせるには、いくら本を読んでも説明してもダメで、手の中で冷たくなって死んでいくスズメを経験させるのが一番、それが結局は死を理解し、将来の自然保護思想などにつながるものだと思うんですけどねえ。
小学生ぐらいの子供と親がスズメを連れてきたら、死んでもいいから子供に育てさせたら?って言うんですけどほとんどの親は子供を説得して置いていきます。