野鳥カルテ
2016年 1-6 7-12
2017年 1-6 7-12
2018年 1-6 7-12
*記載分以外にも野鳥は来ているのですが、つい面倒で写真の記録は撮っていないケースがよくあります。
連れてきてくださった方にとっては、その後が気になっておられるであろうことは承知しておりますが、雑用に追われて掲載できていません。
また、個別にその後を連絡するまではとても手が回りませんので、諸事情をお察しの上、ご了承願います。
基本的に、飼育困難な鳥で放鳥までたどり着けないであろうことが予想されるケースでは、最初の段階で安楽死します。
スズメ等の小鳥類では、放鳥が望めないケースでも自立出来る可能性があれば継続治療してうちのバードケージに収容しています。
いつだったか、放鳥時は立ち合いたいので連絡を欲しい、とおっしゃる方がおられましたが、とてもそんな細かな対応はできませんのでこちらからお断りしたこともありました。
ヒヨドリ 6月
ムクドリ 6月
ツバメ 2題 5月と6月
アライグマ2題 5月
カイツブリ 6月11日
ムクドリ 5月18日
スズメ 5月11日
ホシハジロ 3月12日
アブラコウモリ 3月2日
アオサギ 3月1日
ドバト 2月15日
アカエリカイツブリ 2月16日
スズメ 1月29日
ヒヨドリ
6月
猫に襲われたというヒヨドリが来ました。
猫の咬傷は重症化することが多いのですが、さいわい、今のところその兆候はありません。
尾羽が抜かれ、風切り羽も傷んで飛べません。一か月くらい飼育して、羽が生えるのを待ちます。
7月22日に放鳥しました。
ムクドリ
6月
衝突により下顎骨折したムクドリです。変位は少ないので固まるのを待つしかないです。
神経症状も出ていて、飛べません。さあ、どこまで回復してくれるでしょう?
残念ながら、死亡しました。
ツバメ
5月
道路の真ん中にいたそうです。
巣もわからないので返す場所もなく、そのまま引き取りました。
保護時の写真がありません。すっかり大人になってしまいました。
この子も、死亡しました。
うちでは長期飼育できない子が多いです。
6月
巣から落ちるたびに巣へ戻すと親が面倒を見ていたそうです。それを何度か繰り返したけど、他の子らはみんな巣立ち、この子の面倒も親がみなくなったので仕方なく保護したそうです。
行政的には巣立ちヒナなので保護対象にはしていないんでしょうけど、このまま目の前で死ぬのを待つわけにはいかず、結局来院されました。
右翼に異常があるらしく、羽が生えていません。待っても無理だろうなあ。
このまま長期飼育になると思われます。問題は、自立できるかどうかでしょう。
残念ながら、その後死亡しました。
アライグマ
5月
アライグマの相談が続いたので、一応掲載しておきます。一つは電話相談、一つは連れてこられました。
両方とも子供で、離乳前後の子でした。
まあ、外来何とか法では移動すること自体禁止されているので、保護飼育することは問題も多いでしょうけど、こちらがとやかく言う立場でもないので、通常の対応をしました。
親になると狂暴になるケースが多いので、そうならぬように願うばかりです。個人的には、飼育できる動物ではないと思っています。
でも、地域によると普通に保護されるほど急激に増えているんでしょうか?
カイツブリ
6月11日
カイツブリが来ました。公園で猫にいじめられていたそうです。
カイツブリは魚食性で、飼育には水槽が必要ですし、人工保育はおそらく困難でしょう。保護場所の近くに大きな池があるので、おそらくそこで生まれて親兄弟もいるものと思われました。
遠方ですぐには連れて行けず、自宅近くの池を見に行くと、同じ時期に生まれたと思われる子供らを連れたファミリーが見つかりました。おそらく、大きささえ同じなら自分の子、他人の子は区別しないんじゃないかと思い、そこへ放鳥しました。
子供は(知らないおばさんですが)すぐに親を認識し、付いて行って草の間に消えました。
さあ、このまま育ててくれればいいのですが。
ムクドリ
5月18日
ムクドリのヒナが5羽来ました。
事情よくわかりませんでしたが、次々と落ちてきたんだとか。巣が破壊されたのでしょうか?
普通に飛べるようになったので、カラスのいなさそうな森で放鳥しました。
スズメ
5月11日
スズメが来ました。
自立はしましたが、翼の異常があるのか、飛び方が十分ではありません。
自宅のリハビリケージで生活しています。
ホシハジロ
3月12日
海近くの運送会社敷地内に落ちていたそうです。
爪に外傷はありましたが大きな傷はなく、翌日、海に浮かべました。
アブラコウモリ
3月2日
陽気に浮かれて、寝ぼけていたみたいです。
暖かくなったら放獣予定です。
アオサギ
3月1日
翼の骨折で来ました。
とう尺骨の開放骨折です。
ピンニングして経過を見ましたが、術野の感染と、骨造成がないので安楽死しました。
ドバト
2月15日
飛べない、とのことで連れてこられました。
横になって寝るハトなんて、初めて見ました。もちろん、「病気」です。
平衡感覚だけダメみたいで、起きれば食事しています。特に治療法もないので、とりあえずリハビリケージに入ってもらいました。
その後、落鳥しました。
アカエリカイツブリ
2月16日
大阪市内で保護されたという、アカエリカイツブリが来ました。
博物館のすぐ近所のマンションで保護され、博物館に持ち込まれたんだとか。大阪ではすごく珍しい鳥で、この10年に、3,4回しか観察されていないんだそうです。冬羽で全然「赤く」なく、直接持ち来られても種名がすぐにはわからなかったかもしれません。
頸部にひどい外傷があり、皮膚が広範囲に剥離していましたが、気管や食道には異常はなく、麻酔後洗浄して縫合しました。
博物館的には、治らない方に少し期待していたようです。
飼えない鳥なんで、すぐに放鳥するように伝えたところ、元気に池を泳いだりもぐったりしていたみたいです。
翌日にはいなくなっていたという事ですので、たぶんどこかに飛んで行ったのでしょう。といいつつも、首に傷がある大きめのカイツブリを見かけましたらご連絡ください。
スズメ
1月29日
久しぶりに、トリモチです。
ケイ酸アルミニウムで処理します。
飛べるようになりました。
軽症でよかった。