18切符の旅3 鳥取砂丘と餘部鉄橋    

2007年12月20日



またまた18切符の旅を計画しました。今度の目的地は、鳥取砂丘と餘部鉄橋。時刻表でチェックすると、グルッと回って帰れそうです。
例によって、JR始発です。大阪行きの環状線に間に合うように、一番前の車両に乗ります。常連さんも多いらしく、あちこちで話し声が聞こえたり、一番前の車両にみんな乗っている感じです。先週もこれに乗っているので、知った顔があるかと思いましたが、思い出せませんでした。


(左)とりあえず、姫路を目指します。
(右)姫路で乗り換え、岡山行きに乗ります。この電車も、いいかげん飽きました。


(左)これが岡山行き。
(右)今回は、上郡で乗り換えます。


上郡から智頭急行という会社線に乗ります。これはJRではないので別料金。18切符にあわせて、乗り放題1000円、と言う切符を発行しています。2−300円ほど安くなります。往復で使えばもっと特だけど、今回は片道しか使いませんでした。
JRの特急もたくさん、この会社線を使っています。もちろん相互乗り入れ。ほんなら、なんで民間に身売りしたんでしょうね。


「宮本武蔵駅」というのがありました。宮本武蔵の出身地、となっています。
どうせなら、他の駅もユニークな駅名にすれば宣伝にもなるし、お客さんも呼べるのでは?もっとも、駅名だけで人が集まるかどうか、と言われると、こころもとないけど。


智頭でJRに再び合流です。
(右)キヨスク、だそうです。閉まっていました。なんやら、小さくておもしろい。その向こうにある、古くさそうな木造の家。看板は、「観光協会」と書いてあります。なんやら、古くておもしろそう。「観光協会」の建物そのものが古くさくて、「観光」向けみたい。


智頭から鳥取まで、また普通電車。そう言えば、上郡からずっと単線のディーゼル車。
やっぱり、18切符の旅には単線や、ディーゼルが似合っていますね。旅行している感じになります。
(左右)鳥取の駅です。大きいのでびっくりしました。(失礼・・・)でも、見ての通り、架線がありませんね。これもまた、すっきりしていて、いいもんです。



で、駅からはバスで砂丘へ。
バス停を降りて、目の前に入ってきた風景には驚きました。まさに砂漠ですなあ。こんな風景が日本にあるなんて。
大きな丘の下には「水たまり」があります。たまたま雨が降って水が残っているのかと思っていたら、後で解説を読むと常に水が湧いているらしい。これもちょうど、砂漠のオアシス、みたいなもんです。


景色に圧倒されていっぱい写真を撮ったけど、みんなよく似た写真ばっかりでした。


メインのコースを外れると、足跡もほとんどありません。


いつか新聞で、鳥取砂丘に草が生えて困る、という記事を読んだことがあります。「砂」で稼いでいるので「緑化」すると困るらしい。砂漠地帯から考えると、贅沢な悩み。


次のバスまで時間があるので、波打ち際で「磯乞食」。
(左)たぶん、イカ釣り漁船の集魚灯。かなり大きな物(比較物がないので大きさがわかりませんねえ)。電車なので持ち帰りは断念しました。
(右)ラジオゾンデ、って書いてあり、中をのぞくと電池と基盤みたいなのが詰まっていました。何でしょうね?


見ての通り、外国のペットボトルです。
韓国製に、中国製。


これも中国製らしいけど、上に正宗、って入っています。何か意味があるんでしょうか?



昔からありますねえ。
ラクダに乗る、といっても、十数m歩くだけみたいでした。一人乗り、二人乗り、乗って写真だけ、横に立って記念撮影だけ、等々、いろんな「コース」がありました。ちなみに、「横に立って記念撮影」は100円、だったかな。


この写真を見ても、何も感じないでしょ?右の、サンタクロースの格好をしたお姉ちゃんです。


(左)わかります?
(右)このお姉ちゃん、棒の上に乗って、拡声器で駐車場に向かって、観光馬車の客集めをしているのです。この右側が駐車場になるのですが、ここからすぐ右は砂地が少し高くなっているので、そちらを見ようとすると高い位置が必要になるんですね。それで棒の上に立っているのです。
鳥取砂丘の風景の次に感激しました。
あまりにも感激してしばらくながめていましたら、仲間の兄ちゃんと大きな声で(なまりながら)話しています。
「ヒマやなあ。(どこそこ)の団体は絶対乗らんもんなあ。今日はまだ・・人かあ。」といいながら、お客さんが来るたびに、「砂地は歩きにくいでっせ、ぜひ馬車を使ってや。お一人様から出発しまっせ」(鳥取弁はわからんので、大阪弁に翻訳)って拡声器でしゃべっています。


さて、今度は山陰線を使って東側へ走ります。まず、浜坂へ。


乗り継ぎのため、駅近くで時間つぶし。
カニや温泉で有名だと思っていたのに、なーーーーーんにもありません。特急の団体客にあわせてだけ、送迎バスでも来るのでしょうか?
かろうじて、一軒だけ、「カニ屋」(というか、海産物屋)を見つけました。マツバガニがいっぱいいます。ここで、ん万円を奮発して宅配を頼みました。来週着にしています。楽しみ。もっとも、安いのか高いのかは、さっぱりわかりません。


次の目的地は餘部駅です。ご存じの通り、日本一の高さの橋脚で有名。建て替えが決まったというので通れないのかと思っていたら、次が出来るまで使用するんですね。考えてみると当然ですね。
浜坂から2つ目、だったかな。





いやー、やっぱり日本一だけあって高い。
ちなみに、この駅で数人降りましたが、ほとんどの人が18切符みたいでした。もちろん、目的はこの橋の見学です。


この橋脚のすぐ右側に、コンクリート製の橋脚を作るそうです。今の橋脚は2,3本だけ残すらしい。それくらい残しても仕方ないように思うんですが。
人の観光用に残す?でも、結局は維持費がかかって仕方ないんでしょう。



で、次の電車で帰途につきます。
(左)鉄橋の上からの風景。電車で通ると一瞬の出来事で、あまり高さは感じず。




ということで山陰一周(というか、半周か)の旅もおしまい。
今回はディーゼルが多いし、ほとんどが単線区間。山の中や海際を走ったので、ちょっと旅行気分になりました。山陽線をひたすら走るより、よっぽどおもしろい。でも、どんな山の中でも人は住んでいるんですねえ。みんなそれぞれの生活が、こんな山の中にもあると思うと、日本は広いなあ、とつくづく思いました。